小さな豆屋の反逆 田舎の菓子製造業が貫いたレジリエンス経営

池田 光司[著]

2022.01.28

990円(税込)

幻冬舎

新書

書籍内容

幾度もの倒産危機を乗り越えてきた長寿企業に学ぶ
時代を超えて生き残るための経営のヒント

「自分の会社は、あと何年続くだろうか」
経営者なら誰もが一度は会社の寿命を考えたことがあるはずです。
経営者にとっての理想は、長きにわたり会社を存続させていくことですが、
それを脅かすような大きな危機は突然やってきます。
しかし、どれだけダメージを負っても、柔軟性を持って変化に食らいついていけば、
自分たちの強みを生かせる新たな活路が必ず見えてきます。
(「はじめに」より抜粋)

価格競争や人材不足、災害やコロナ禍のような外部環境の変化によって
多くの中小企業が苦境に立たされています。
創業74年を迎える老舗豆菓子メーカーの池田食品も例外ではなく、
何度も経営の危機に直面しました。
中国からの安価な商品の台頭や類似商品の流入により、
会社の売り上げが打撃を受けました。
さらに、売り上げの半分を占めるOEM受注により薄利に陥ったのです。
しかし著者は、それらの環境の変化に素早く対応し、
主力商品の路線変更、差別化を図るため北海道産の豆にこだわった商品の開発、
自社ブランドの強化を通して困難を乗り越えてきました。
本書では、時代の変化に柔軟に対応した、著者の決断と行動を紹介します。
企業を経営するなかで起こる、ピンチをチャンスに変えるためのヒントを得られる一冊です。

目次

はじめに

第1章 価格競争、人材不足、消費者ニーズの多様化―― 田舎の小さな豆屋に
吹き荒れる逆風
地の利がない場所での創業
適応したものが生き残る
バターピーナッツが急拡大
二代目経営者になるための大阪修業
五感で仕事を身につける
不況でじわじわと売り上げが減っていく
一本足打法のリスクを痛感
売り上げが減る一方で人件費は増える
ニーズが分散して売り上げが伸び悩む
事業モデルを変えなければいけない
現地を見て諦めがついた
些細なことの積み重ねが大事
次の主力になりうる商品を模索
新商品開発の2つの課題
小さな挑戦が大きなプロジェクトに
付き合う人が変わると目線も変わる
窮地を救った突然の提案
経営者として初めての意思決定
取引先とお客さんの信頼を作る

第2章 旧態依然をぶった斬る! 時代に沿わない設備や取引先とは決別しろ
焦りが生んだ2つの失敗
売り先を想定した計画が必要
消費者の声を聞く場がほしい
安易な挑戦でリソースが分散する
主力事業の衰退と撤退
3億円の設備を廃棄処分
売り上げ半減で赤字転落
社長は常に見られている
体調不良では健全な経営はできない
仕事をこなすのではなく作る
全員参加で新商品を開発
参入障壁が壊れ、本州メーカーが競合に
足元だけ見ていると視野が狭くなる
元気がない原因は何なのか
忙しさの中でやりがいが失われていた
何を大切にする会社なのかを問う
解決方法は自社ブランドを作ること
2度の黒字回復が自信になった

第3章 自社ブランドを確立し競合他社に立ち向かえ!
地産地消の商材と独自の焙煎技術で新たな商品を創造
中小企業はやりがいの創出が重要
地元の食材を生かす
思いを受け継ぐかりんとう事業
農家と協業でWin-Winを目指す
異業種連携によって地域経済の発展を目指す
店舗を構えて直販主体の事業に変わる
消費者の声が商品を育てる
モチベーションが高まり責任感が増した
追い風が吹く場所を見つけた
働くことに満足できる環境作り
歴史を踏まえたブランド戦略を構築
商品のブランドストーリーも打ち出す
歴史と革新の融合を目指す

第4章 少数精鋭で北の大地から全土を席捲せよ!
基幹システム“豆シス”の導入でさらなる効率化を図る
旧態依然を変えなければならない
まずは従業員の意識と職場環境を変える
偉人から学んだ組織作りの原点
最初の投資は休憩室の改装
会社のあり方を言語化する
のれんを守るために革新が必要
革新をもたらす6つの要素
変わるための環境を会社が用意する
答えは従業員が持っている
自分で考え、行動する力を育てたい
数字で語る風土を作る
リソース不足を解消できる
情報を共有して無駄とムラを解消
会議をなくして長時間労働を解消
アナログ業務が生産性の足かせ
解決したい5つの課題を特定
システム導入で少数精鋭の体制を構築
データが未来を見せてくれる

第5章 中小企業大廃業時代にピンチをチャンスに変える
追い詰められた時こそ再起につながるレジリエンスを発揮せよ
成長は地盤作りが大事
突然の危機で直販の売り上げが激減
生活環境が大きく変化
過去2回の再起が自信になった
授人以魚 不如授人以漁
「見えざる資産」が会社を強くする
折れない強さよりしなやかさが大事
現場に任せれば案は出てくる
データを踏まえて営業戦略を練り直す
北海道の外に目を向ける
30年後をイメージ

おわりに

著者:池田 光司

池田食品株式会社代表取締役社長
1949年北海道生まれ。
明治大学卒業後に東京・大阪でのサラリーマン生活を経て、池田食品株式会社に入社、
1984年に二代目の同社代表取締役社長に就任。
北海道ローカルであることを強みに、時代や流行に媚びることなくおいしさを届ける、
これを信条とし、売上は年々向上している。
毎年開催する節分のイベントでは1万人集客するなど、地元から愛されている。

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