こどもの「あざ」への不安がなくなる本
書籍内容
「大きくなっても痕が残るのかな」
「重い病気だったらどうしよう……」
「どんな治療法があるの?」
子どものあざに関する不安や疑問をすべて解消!
子どものあざは皮膚が薄い乳児期からレーザー治療を行うことで、
高い効果が期待できます。
「レーザー治療は痛いのでは?」と思われがちですが、
最新のレーザーを使った治療は痛みも少なく安全に行うことができます。
また、成長とともに目立ちにくくなるあざもあるため、必要以上に心配せず、
正しい知識を得ることが重要です。
あざには赤あざ、青あざ、茶あざ、黒あざがあり、
種類やできる場所・大きさなどによって、適切な治療方法や治療のタイミングが異なります。
一般的に赤・青・茶あざはレーザー治療が基本で、症状に合う種類の機器を使います。
しかし、レーザー治療は回数やタイミングを見誤ると
皮膚の色が白くなる白抜け(白斑)を起こす可能性があり、
治療する側の経験と知識が重要です。
また、黒あざの場合は手術が基本ですが、
広範囲の場合は複数回にわたる全身麻酔下での高度な手術が必要となります。
著者は福岡大学病院で5年間のレーザー外来診療を経たあと、
日本でも数少ないあざの治療に特化したクリニックを開業。
10年間で延べ1万人以上のあざに悩む患者を治療してきました。
本書では、あざの治療方法や費用などを分かりやすく解説します。
目次
Prologue
CHAPTER 1 子どもの体にあざ これって病気なの?
・こんなに多い子どもの“あざ”
・あざと病気の関係はあるの?
・どうして、いろんな色のあざがあるの?
・治療方法はあざによってさまざま
・あざに合わせたレーザー治療
・あざ治療は保険適用を受けられる?
・あざが不安なら早めに相談を
CHAPTER 2 赤あざ
・乳児血管腫 いちご状血管腫
・サモンパッチ
・ウンナ母斑
・先天性血管腫・ポートワイン母斑(単純性血管腫)
・赤あざがきっかけで発見される疾患
クリッペル・トレノネー・ウェーバー症候群
・赤あざがきっかけで発見される疾患
スタージ・ウェーバー症候群
・赤あざの治療法 レーザー
・赤あざ(いちご状血管腫)の治療法 内服薬
・赤あざの治療法 費用
・column 01 バースマーク
CHAPTER 3 青あざ
・太田母斑
・異所性蒙古斑
・青色母斑
・青あざの治療法 レーザー
・青あざの治療法 費用
・column 02 コウノトリのくちばしのあと
CHAPTER 4 茶あざ
・扁平母斑・ベッカー母斑
・表皮母斑
・茶あざがきっかけで発見される疾患
レックリングハウゼン病(神経線維腫症I型)
・扁平母斑・ベッカー母斑の治療法 レーザー
・表皮母斑の治療法 手術
・茶あざの治療法 費用
・column 03 あざにまつわる迷信
CHAPTER 5 黒あざ
・色素性母斑・巨大色素性母斑
・獣皮様母斑
・黒あざがきっかけで発見される疾患
悪性黒色腫
・黒あざの治療法 手術
・黒あざの治療法 費用
・column 04 あざは個性
CHAPTER 6 あざ治療後の注意点
・レーザー治療後に気をつけたいこと
・手術後に気をつけたいこと
・再発の可能性はどのくらいあるの?
・日々のアフターケアはどうすればいい?
・column 05 将来、期待される再生医療
Epilogue