産婦人科医が教える!妊娠・出産と女性特有の不調・病気がわかる本

安田 師仁[著]

2021.09.22

1430円(税込)

幻冬舎メディアコンサルティング

単行本

ネットで買う

書籍内容

生理痛、妊娠・出産、更年期……
女性のライフステージごとのカラダの悩みをこの1冊で解決!

女性には、年代によってさまざまなカラダの悩みが出現します。
その理由の一つが「生涯月経回数の増加」です。
月経は子宮に負担をかけるため、
子宮内膜症や子宮筋腫や卵巣がんなどの婦人科疾患の患者が増えているのです。
また、女性の生き方が多様になり、結婚年齢や出産年齢が上がったことで、
希望してもなかなか妊娠できず、不妊治療に取り組むケースもどんどん増えています。
そして、更年期には、女性ホルモンの激しい乱高下から、
日常生活に支障が出るほどの不調を訴える人もいるのです。

女性の社会進出が進み、現代女性の心身にかかるストレスはかなり増大しています。
女性特有のカラダの悩みを抱えている人が増えているにもかかわらず、
産婦人科の受診率はそれほど増えていません。
仕事や家事、育児で忙しいことを理由に、不調があっても我慢したり、
痛み止めを飲んでやり過ごしている女性が多いのです。
産婦人科というと、妊娠・出産に関わる人が行くところというイメージが強いと
思いますが、それだけではなく、思春期から老年期まですべての女性の悩みに応える
カラダの専門家です。
産婦人科は、子どもをもつか否かという人生設計に寄り添ってくれるのはもちろん、
日頃の不調や悩みを解消し、思いがけない病気やトラブルを防ぐことができます。
女性のカラダは危うさをはらんだ繊細なものであることを女性自身がきちんと自覚し、
正しい知識をもち、気になる症状や異常に早く気づいて、
発症や進行を予防していくことが大切です。
本書では、女性特有のカラダの悩みをライフステージごとに整理し、
詳細な解説と解決策を提示します。

目次

はじめに
Part1 女性のカラダと心は年代によって大きく変化する
自分のカラダのことを「知らなかった」で後悔しないために
現代の女性は、さまざまなカラダの問題を抱えている
女性の生涯に深く関わる女性ホルモンの働き
女性の一生とホルモン変化
進化する現代の女性医療――産婦人科を普段から上手に利用しよう
「恥ずかしい」「怖い」「痛い」は心配なし
一生通い続けられる「産婦人科かかりつけ医」の選び方
年代別・症状別 女性の不調 チェックリスト
【COLUMN】「恥ずかしくない」「怖くない」「痛くない」診療
Part2 月経は個人差が大きい 「多い」「痛い」は我慢しない
月経痛は人それぞれ異なる
過度のダイエット、性感染症などに注意を
周期的に妊娠の準備を繰り返すのが「月経」
月経の「正常な範囲」とは
性成熟期に気をつけたい病気と対処法
「痛い」「つらい」が続くときは、低用量ピルの活用を
やせ過ぎは健康リスク大、「健やかな美しさ」を大切に
月経や性についての悩み チェックリスト
【COLUMN】低用量ピルの服用を助けるスマートフォンアプリ
Part3 パートナーと一緒に取り組む生殖医療(不妊治療)
多くのカップルが“妊活”に取り組む時代
ステップを踏んだ治療が大切
さまざまな条件が重なって、成立するのが妊娠
避妊をせずに、1年以上妊娠しないものが「不妊」
不妊の原因は、男女ともにさまざま
年齢と妊娠との関係、「卵子の老化」とは
不妊治療を考えるときの受診先・相談先
不妊治療の流れ
不妊治療の基本検査
一般不妊治療1 タイミング療法
一般不妊療法2 卵巣刺激(排卵誘発)法
生殖補助医療1 人工授精(AIH)
生殖補助医療2 体外受精・顕微授精
女性不妊・男性不妊の治療
妊活を考えるときには「ブライダルチェック」を
リラックスして、夫婦のコミュニケーションを大切に
妊娠・不妊についての悩み チェックリスト
【COLUNM】安心して子どもを産み育てられる環境を
Part4 健やかな「妊娠・出産」の準備
楽しみな反面、不安も大きい妊娠・出産期
お産の痛みを和らげる「無痛分娩法」が増加
妊娠かな?と思ったら、産婦人科の受診を
妊婦健診と、妊娠中の検査
妊娠中から、二人で今後の生活設計を
出産施設の選び方
希望の分娩方法(バースプラン)を医師に伝える
分娩入院から、産後ケアまで
妊娠・出産にかかる費用の目安
妊娠中のマイナートラブル
特に注意すべき妊娠から産後までのリスク
妊娠中は、体重管理をしっかりと
妊娠中は、たばことお酒は禁物。適度な運動はOK
「自分のことは後回し」でなく、忙しい人ほど自分ファーストで早めの体調管理を
妊娠・出産についての疑問や気掛かり チェックリスト
【COLUMN】妊婦さんでも受けられる「乳がん検診」
Part5 「更年期」を乗り切り、老年期もいきいきと過ごす!
女性ホルモンの急減で、心身にさまざまな症状が出る更年期
閉経後こそ、自分を大切にして健康維持を
閉経をはさんで前後5年ほどが、「更年期」
更年期には、身体的・精神的にさまざまな不調が出現
更年期に気をつけたい病気と対処法
やっぱり大切な食事と運動習慣。病気を遠ざける生活を送ろう
がん検診(乳がん、子宮がん、卵巣がん)を恒例に
骨密度検査で、自分の骨の状態を知る
人生後半こそ、生活の楽しみや自分の居場所をもつ
更年期からの気掛かり チェックリスト
【COLUMN】教育講演や“レディース寺子屋”で情報発信
おわりに

著者:安田 師仁

1996年、秋田大学医学部卒業、秋田大学医学部産科婦人科学講座入局。
秋田大学医学部附属病院、秋田社会保険病院、中通総合病院、市立秋田総合病院で
産婦人科全般の経験を積み、2001年には秋田大学医学部大学院を修了している。
医学博士。
2006年、秋田赤十字病院産科婦人科(産科)副部長。
2007年には京野アートクリニックで高度生殖医療(体外受精、顕微授精等)に携わり、
2009年、NTT東日本東北病院産婦人科主任医長。
秋田県南秋田郡八郎潟町出身で、故郷秋田の少子化対策の力になりたい、
秋田の女性が生涯を通じて心身ともに健康な生活を送るお手伝いをしたいという想いから、
自身が生まれた秋田市土崎に2010年12月、あきたレディースクリニック安田を開院
(2015年11月に医療法人化し、医療法人ALCY理事長に就任)。
患者様ファーストの環境づくりに注力しており、妊娠出産と不妊治療等、
目的別に患者様を案内するなど、安心して通院していただけるように配慮している。

ネット書店

  • https://amzn.to/3f3Yc6Z

オススメ書籍

社会貢献と安定収益を両立する 介護事業者のための児童デイサービスの始め方

田中 卓

イラスト図解 9割の腰痛は自分で治せる

坂戸 孝志

自宅で死を待つ老人たち

大城 堅一

知られざる日本漢方のチカラ

菅原健