「脳呼吸」が整えばうつは改善する

宮野 博隆[著]

2021.12.24

990円(税込)

幻冬舎

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書籍内容

「脳呼吸」を整えるとうつは改善する! ?
1日たった3分で実践できるホームケアを
うつ病のメカニズムとともに徹底解説

現代医学の主流では無視されていますが、
ヒトは肺だけでなく、脳でも常に呼吸をしているのです。
この脳呼吸が妨げられると、全身の細胞が十分に活性化されず、
生命力が低下してしまいます。
そして、それがうつ病を引き起こす原因となるのです。(はじめにより)

気分が落ち込んだまま夜も眠れない、体が常にだるく何をするにもやる気が起きない、
いつも頭痛がして頭がすっきりしない……。
うつ病になると、さまざまなつらい症状が続きます。
著者は「脳呼吸」を整えることがうつ病の改善につながると提唱し、
独自の治療体系として「CSFプラクティス(脳脊髄液調整法)」を創案しました。
脳呼吸とは、頭蓋骨の中を満たし、
クッションのように脳を守っている脳脊髄液を全身に循環させるしくみです。
本書では、うつ病は精神的ストレスに起因する心の病気ではなく脳の病気である
という考えに基づき、うつ病の正体や改善のメカニズムを説き明かします。
脳呼吸がスムーズに行われていれば全身の細胞が活性化され
健康を維持することができるとし、誰でも実践できる脳呼吸促進のホームケアや、
脳呼吸を正常に維持するための生活習慣などを解説しています。
自宅で気軽に始められるケアや予防法を知ることができる一冊です。

目次

はじめに

【第1章】 うつ病を治せない現代医学の誤り
・症状や体の一部しか見ていない現代医学
・現代医学はうつ病のとらえ方を間違っている
・現代医学の大きな特徴――薬頼みの対症療法
・薬の限界――ウイルスを殺す薬は存在しない
・症状や体の一部だけ診て治療する傾向
・精神的ストレスばかりを強調する現代医学
・独り歩きを始めた「精神的ストレス学説」
・個体差を無視している現代医学の欺瞞
・病気はその人の体の弱いところに現れる
・健康の定義とは

【第2章】 うつは脳に生じた病変
脳脊髄液が滞ることで引き起こされる「脳呼吸不全」が原因
・うつ病と抑うつ状態は別のもの
・うつ病は心の問題ではなく「脳」に生じた病変
・ドーパミンと抑うつ状態・うつ病の関係
・モノアミンと抑うつ状態の関係
・体液の循環を説明していない現代医学
・細胞の活性化こそ生命の営みの中心
・「命の水」であるためには循環する必要がある
・体液循環の原動力は心臓だけなのか?
・健康とは生命力・免疫力が高い状態
・体液循環のカギを握っている「脳呼吸」
・現代医学の定説「モンロー・ケリーの法則」とは
・脳脊髄液を全身に巡らせる脳呼吸
・脳脊髄液の循環が果たしている役割
・最大の病因になるのは圧迫ストレス
・実際に病気を起こしているストレスとは
・不調の原因――脳脊髄液の循環不全
・私たちが感じる自覚症状の正体
・体は悪いところが多いほど症状を感じなくなる
・脳呼吸と肺呼吸の関係
・呼吸と体液循環の関係
・肺呼吸と脳呼吸のリズムが一致する理由
・水風船が「入れ子」になっている人体の構造
・体液を循環させるもうひとつのしくみ
・体の不調を表す「頭の硬さ」
・うつ病になる人には先天的な原因がある
・出生時の呼吸はどのように始まるのか
・脳呼吸を妨げる先天的な要因
・発達障害は頭が硬い人に現れやすい
・発達障害は脳の機能の問題なのか?
・器質的問題にアプローチして発達障害を治す
・根本的な原因からうつ病を治す
・近年急増している「うつ病」の正体
・2000年頃の猛暑で蔓延した脳へのウイルス感染
・自立神経失調症の激増からうつ病、発達障害の悪化へ
・ここ10年で増えたうつ病の実態は「慢性疲労症候群」
・普段冷静な人があおり運転をしてしまう背景
・認知症の増加にもつながるHHV感染
・日本でコロナ肺炎の被害が少なかった理由

【第3章】 1日たった3分でできる!
「脳呼吸」を整えるホームケア
・CSFプラクティスのホームケア
・脳呼吸を整えて生命力・免疫力を高める
・目的は「生命力を高める」こと
・自分で頭の大きさを測る――ホームケアを行う前に
・ステップ1 脳呼吸法 1手上げ法
・仰向けになって左手を上げるだけ
・手上げ法で脳脊髄液の循環が改善する理由
・筋膜の防御反応を起こさせない協調的刺激を会得する
・ステップ1 脳呼吸法 2かかと上げ法
・右足のかかとを、わずかに上げるだけ
・ステップ1 脳呼吸法 3波動法
・同じ場所を、同じ強さ、同じリズムで柔らかく叩く
・必ず叩くようにすると良い場所
・ステップ1 脳呼吸法 4腰反らし法
・仰向けになって腰を少しだけ浮かせる
・ステップ1 脳呼吸法 5かかと下ろし法
・スリッパからかかとを後ろにずらして立つ
・ステップ1 脳呼吸法 6腸腰筋ストレッチ
・ベッドから片脚を垂らして腰の緊張を取る
・ステップ1 脳呼吸法 7極性タッチ
・左右の手の微妙な電位差を利用する
・ステップ1 使って眠るだけで生命力がアップする「脳呼吸枕」
・生命力の回復に欠かせない睡眠だが……
・脳呼吸法などと同じ効果が得られる
・ステップ2 本格的なCSFプラクティスのテクニック 1筋膜ポンプ
・究極の全身療法・原因療法がCSFプラクティス
・最大の特徴は脳を刺激する「協調的刺激」
・筋膜ポンプとソフトブロックで脳を活性化
・ステップ2 本格的なCSFプラクティスのテクニック 2ナチュラル再生法
・老化した器官・組織を再生する
・うつ病や発達障害も治してきた「頭蓋骨特効法」
・先天的な脳と身体の異常を正す
・やみくもに症状を消せば良いわけではない
・うつ病も発達障害も必ず改善する

【第4章】 うつは予防できる!
「脳呼吸」を正常に維持するための生活習慣
・疲労の蓄積が生命力・免疫力を低下させる
・疲れると免疫力が低下する理由
・運動をして健康になることはない
・太る原因は疲労であって運動不足ではない
・安易な「温活」にも落とし穴が
・「暑さ」による疲労は軽視できない
・薬を飲んで健康になれるわけはない
・むやみに薬に頼ることの怖さ
・肝心の免疫力も低下させてしまう薬の弊害
・生命力を回復する睡眠の重要性
・不調の根本には必ず「脳の疲れ」がある
・世界一短い日本人の睡眠時間

【第5章】 「脳呼吸」が整えば全身が健康になる
・疲れをとって抑うつ状態を克服しよう
・誰もが胸を張って生きる世の中に
・ウイルスに負けない免疫力を身につけよう
・健康長寿を全うするために

おわりに

著者:宮野 博隆

1945年、東京生まれ。
小学校時代に柔道を始め、高校卒業後、道場に併設された接骨院を
住み込みで手伝いながら柔道整復術を学び、柔道整復師の資格を取得。
多くの治療家を輩出した上野池之端の金井整形外科に勤務、幅広い医学知識を習得し、
1971年、大田区蒲田で独立開業した。
多くのカイロプラクティックの技術を施術に取り入れる傍ら、東京衛生学園を卒業し、
按摩マッサージ指圧師、鍼師、灸師の資格を取得。
1979年に渡米、
M.B.ディジョネットに師事してSOT(仙骨後頭骨療法)を学び、
1990年、同療法の認定資格取得。
アジア太平洋カイロプラクティック協会(PAAC)でSOT研究委員長を務めた。
2000年の国際仙骨後頭骨学会研究大賞、
2002年のSOT優秀インストラクター賞は、いずれも日本人唯一の受賞。
SOTの原理をもとに発展・体系化したCSFプラクティスを創始し、
原因療法の立場から難治疾患患者の治療・体質改善に取り組み続けている。
2005年、CSFプラクティス・セミナー開催。
2006年、パーフェクトクラニオロジー協会設立。

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