自分の不動産が厄介になった時に読む本

書籍内容
売ることも活かすこともできない「厄介不動産」
その出口を、15の実例が示す
不動産は、売りたい時にすぐ売れるとは限らない。
登記の問題、共有者や借地人との調整、家族の意見の不一致。
事情が重なれば、何年も動かせなくなる。
不動産トラブルを数多く扱ってきた著者が
実際の事例をもとに、整理の進め方を解説。
親から相続した実家や土地をいざ売却しようとすると、思わぬ壁に直面することがあります。土地や建物の登記などの法的な問題、共有者や借地人・地主など関係者との調整、家族間の意見の食い違い、希望する価格や条件とのズレなど、その原因は多岐にわたります。
結果、何から手をつければよいのか分からなくなり、売却も活用もできないまま時間だけが過ぎていきます。価値がないわけではないのに、誰も動かせなくなってしまった不動産――それを本書では「厄介不動産」と呼んでいます。
本書は、厄介不動産の相談に数多く対応してきた著者が、その解決の道筋をまとめたものです。まず、思うように話が進まない理由を①法的に整理すべき問題、②関係者の同意・調整、③家族の意見の不一致、④希望する価格や条件で売れない、の4つに整理します。さらに、実務経験に基づく相談事例をエピソード形式で紹介し、それぞれの問題の向き合い方を分かりやすく解説しています。
売る、残す、整理する、次世代へ引き継ぐなど、ケースによって異なる解決方法を知ることで、不動産を「資産」として活かすヒントが見つかる一冊です。
目次
はじめに
第1章 どんな不動産も厄介になり得る
―― 思うように売却の話が進まない4つの理由 ――
不動産が「厄介」になってしまう理由(わけ)
話が進まない理由① 登記や建物、接道・隣接地など、法的に整理すべき問題がある
話が進まない理由② 売却に必要な関係者の同意・調整が済んでいない
話が進まない理由③ 家族の意見がまとまっていない
話が進まない理由④ 希望する価格や条件で売れない
投資物件は「まだ収入があるから大丈夫」とは限らない
不動産そのものの価値より、適切に整理されていないことが課題になる
第2章 そもそも売れない! 法的に厄介な不動産
―― 未登記、通行・掘削承諾、遺言書 ――
名義が整理されないまま残る空き家・空き地
Episode1 里帰りをきっかけに実家を整理する
私道に接する不動産を売るときに立ちはだかる壁
Episode2 交渉相手は15人! 私道承諾で売却がストップ
「書けばいい」では済まない遺言書
Episode3 遺言書に記載ナシ 忘れ去られた私道
第3章 関係者との同意・調整が済んでいない不動産
―― プロでも難しい「権利調整」 ――
底地主と借地人は一筋縄ではいかない
Episode4 半世紀前のトラウマ交渉を乗り越えて
構造が一体になっていると隣家の同意が必要
Episode5 長屋の切り離し、隣人はまだ居住中
遺恨があると立ち退き交渉の難易度は上がる
Episode6 親の不義理が立ち退きの壁に
借地権の売却で検討される「借地非訟」
Episode7 売却までが早いことはメリットとは限らない
第4章 家族との合意形成が必要な不動産
―― 最後のハードルは「感情」――
未分割相続は時間差で発動するワナ
Episode8 二世帯住宅、親と住んでいた自分が相続したと思っていたのに
不動産を残したいのは親だけかもしれない
Episode9 娘へ贈ろうとした不動産「えっ! いらないの?」
時が経つと状況も価値観も変わる
Episode10 住みたい姉と売りたい妹
登記上は別々、現況は一体というズレが判明して売却困難に
Episode11 切れない縁、切れない配管
事業承継の問題と絡む場合も
Episode12 守ると決めた店だから
第5章 適正価格を知らず厄介になった不動産
―― 値付け次第では売れるものも売れない ――
高額査定の功罪
Episode13 だまされた?「高く売れるって言ったじゃないか」
リフォームという選択肢
Episode14 そのリフォーム、誰のため?
物件を複数所有する人の資産整理
Episode15 家を守るか、子どもを守るか
第6章 専門家とともに厄介不動産を整理する
―― スムーズに整理し、安心して老後を楽しむ ――
大切な不動産が、厄介になるとき
厄介不動産 3つの落とし穴
解決への第一歩は自分の気持ちの整理
「ルール」だけでは進まない
自分だけで判断しない
見通しが立つだけでも安心は得られる
おわりに




