町医者の背中 父が示した地域医療の可能性

上村真之介[著]

2025.11.04

1760円(税込)

幻冬舎

単行本

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書籍内容

地域医療の面白さ、魅力とは――。

魚沼で125年の歴史を持つ診療所。
その4代目の町医者が歩んできた道のりの中に
地域医療の未来を切り拓くヒントがある。


新潟県魚沼市。人口10万人あたりの医師数は全国平均の半分以下で、まさに“地方の医療課題を色濃く抱える地域”です。その魚沼の地域のかかりつけ医=町医者として、30年以上にわたって住民の健康をみまもってきたのが、この地で125年の歴史を持つ医院の院長です。彼は、この「みまもり」のために、さまざまな活動を行ってきました。
例えば、糖尿病を予防するためのプロジェクト、県内初の肥満外来の立ち上げ、地域住民を対象にした健康講座の開催。さらには、スキー場やスポーツクラブの運営……。その幅広さは、もはや「町医者」どころか、「医師」の仕事の範疇をも超えています。彼の活動は、必然的に魚沼の「地域医療の発展」につながっていきました。
本書ではこの町医者の息子の視点から、魚沼における地域医療の30年の歴史がつづられています。著者は医療の道には進みませんでしたが、幼い頃から地域住民のために働く父=町医者の活動をずっと見つめてきました。そんな彼が父の取り組みをまとめた本書は、魚沼以外の地域においても、地域医療の改善や未来を切り拓くヒントがつまった一冊です。

著者:上村真之介

1993 年、新潟県魚沼市(旧・小出町)生まれ。英国バーミンガム大学経済学部修士課程修了。医師の家系に生まれ、高祖父・曾祖父・祖父・父と四代にわたって地域医療を支えてきた「上村医院」の家庭で育つ。国内外で経営学や経済学を学ぶなど医療以外の分野を見てきた息子の視点から、町医者として生きる父の歩みを通して、地域医療の可能性や町医者の魅力について考える。

ネット書店

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