嶋田先生 親の介護ってどうすればいいんですか?

書籍内容
「まだ元気だから」ではダメ!
介護は突然やってくる
親のため、自分のために今からできる準備と心構えをベテラン医師が解説
人生100年時代を迎え、高齢になっても元気に暮らす人が増えています。そのため、60代や70代の親を持つ人の多くは「まだ元気だから大丈夫」と考え、将来の介護について話し合う機会を持たないまま過ごしがちです。しかし、加齢による身体機能や認知機能の低下は避けられず、ちょっとしたけがや体調不良をきっかけに、突然介護が必要になることも少なくありません。
「地域のかかりつけ医」として、30年近くにわたり高齢者の在宅医療や終末期医療に携わってきた著者は、これまで親の介護に直面した家族と向き合い、悩みに寄り添ってきました。そのなかで、突然介護が必要になり希望に合う施設が見つからず途方に暮れる家族や、介護に追われて仕事や日常生活に支障をきたしてしまう家族を数多く見てきたといいます。
著者は、こうした事態を避けるためには、親の体調の変化を見逃さないための知識を身につけ、なにかあれば医師に素早く相談できるようにしたり、公的支援制度や利用できるサービスについて調べたりするなど事前の準備が重要であると述べています。さらに、親が望む医療・介護や生活環境について家族で話し合い、意思を共有しておくことが大切だといいます。
本書では、これまで数多くの高齢者とその家族を支えてきた著者の豊富な経験をもとに、親子がお互いに感謝を伝え合いながら穏やかな最期を迎えるために必要な介護の知識を詳しく紹介しています。公的サービスの利用方法、認知症や終末期ケアのポイントのほか、介護する家族の負担を軽減し、親との関係をより深めるための心構えについても詳しく取り上げています。
親の介護について具体的に考え始めたい人や、将来の備えとして知識を身につけたい人にとって、大きな助けとなる一冊です。