Technology Intelligence オープンイノベーションで日本の製造業が世界に勝つ条件

小林大三[著]

2025.04.24

990円(税込)

幻冬舎

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書籍内容

戦略的な技術連携で国際競争力を取り戻す!

自社の強み+外部の知見を融合し、グローバル市場で勝ち残る!

グローバル市場での競争が激化するなか、企業の成長戦略として「オープンイノベーション」の重要性が高まっています。オープンイノベーションとは、自社の内外にある技術やアイデアを組み合わせ、外部との連携によって新たな価値を共創するイノベーション戦略であり、2003年にハーバード大学経営大学院のヘンリー・チェスブロウ教授によって提唱されました。欧米をはじめとする多くの国や企業では、こうした取り組みが広がり、成果を上げつつありますが、日本企業では十分に活用されているとはいえません。世界知的所有権機関(WIPO)が発表した2024年版のグローバル・イノベーション・インデックス(各国のイノベーション能力を評価する国際指標)によれば、日本は総合ランキングで13位にとどまり、欧米諸国はもちろん、韓国、シンガポール、中国といったアジアの主要国とも差をつけられています。

こうした状況に対し、企業の技術戦略や事業開発に長年携わってきた著者は、オープンイノベーションを実効的に機能させ国際競争力を取り戻す方法を提言します。そのカギとなるのが、単なる外部連携にとどまらず、技術情報を的確に読み解き自社の戦略に落とし込む「技術インテリジェンス」の視点です。
本書では、著者の実務経験に基づき、オープンイノベーションを阻む根本原因の分析と、技術インテリジェンスを活用した具体的な打開策を提示しています。技術トレンドの分析方法、効率的な情報収集の進め方、得られた知見を戦略に活かすためのプロセスまでを、豊富な事例とともに丁寧に解説しています。

製造業の経営者、R&D責任者、新規事業開発担当者、イノベーション推進部門の方々にとって、技術を軸とした競争力強化の道筋を描くための実践的な一冊です。

著者:小林大三

1983年生まれ。早稲田大学大学院理工学研究科機械工学専攻修了。野村総合研究所で大手製造業向けの戦略コンサルティングに携わり、技術起点の新規事業支援やR&D構想策定、技術デューデリジェンスを経験。その後、技術マッチングベンチャーのLinkersへ参画し、事業開発やマネジメントに従事。オープンイノベーション研究所を立ち上げ、製造業の先端技術・ディープテクノロジーにおける技術調査や技術評価・ベンチャー探索、オープンイノベーションによる新規事業の戦略策定支援を専門とする。2021年に「アドバンスドテクノロジーX合同会社(現在は株式会社化)」を設立し、自動車、エレクトロニクス、化学、ヘルスケアなど幅広い業界を先端技術コンサルティングの面から支援している。著書に『2020年の産業 事業環境の変化と成長機会を読み解く(野村総合研究所)』(東洋経済新報社、共著)など。

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