書籍内容

3K（きつい、汚い、危険）はもう古い！
福祉・介護はやりがいがあってクリエイティブな仕事

異業種からの転職者、外国人、子育て中の母親…
多様な視点で利用者満足度を生み出す
プロフェッショナルたちのストーリー

現場で輝く10人の姿から見えてくる
新3K（国際化・個性豊か・可能性）な働き方

福祉・介護の仕事は長らく「3K（きつい・汚い・危険）」といわれてきました。
マイナスイメージが定着してしまった結果、就職先として敬遠され、
業界全体が慢性的な人材不足に苦しんできたのです。
しかし、近年は3Kは過去のものになりつつあります。
介護ロボットをはじめとした技術の発達により介護者の負担軽減が進み、
給与水準についても国の賃金改革によって他業界との差が埋まってきました。
むしろ新3K（国際化・個性豊か・可能性）とでも呼ぶべき業界に変わってきています。
福祉・介護の業界は他の業界と比べて
外国人労働者の受け入れに積極的で、国際化が進んでいます。
厚生労働省の「産業別・外国人雇用事業所数及び外国人労働者数」によると、
医療・福祉分野における外国人労働者は2019年10月時点で3万4261人ですが、
そのうちの半数以上が福祉・介護分野で働いているのです。
「個性豊か」という点では、経歴や性別などにとらわれず、
一人ひとりのアイデアを活かして誰もが自分らしく活躍できるということがあります。
著者が経営する施設へもさまざまなバックグラウンドを持つ人々が集まっています。
大学で福祉を学んで福祉一筋という人はもちろんのこと、
「日本の介護を学んで母国で広めたい」という高い志をもって飛び込んできた外国人や
元飲食店経営者、元トラック運転手の二児の母……。
個性豊かな人々が一緒に仕事をすることで現場が活性化し
多様な視点での取り組みが行われ、利用者満足度の向上につながっています。
そして、あらゆるシーンで自分なりの創意工夫が求められるこの仕事は、
クリエイティブで発展の「可能性」に満ち溢れています。
だからこそやりがいがあり、自分のアイデアが誰かの満足や喜びにつながったときや
感謝の言葉をもらったときの感動はひとしおです。


本書では、著者の施設で働く職員たちのエピソードをストーリーとしてまとめています。
福祉・介護業界へのイメージがアップデートされ、
新3K（国際化・個性豊か・可能性）な魅力にあふれる
福祉・介護の仕事の面白さを知るきっかけとなる一冊です。