日本の下水道を守る! 地下の勇士たち

関口暁子[著]

2021.11.01

1650円(税込)

幻冬舎メディアコンサルティング

単行本

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書籍内容

マンホールの下から人々の暮らしを支える!
下水道管理業者の知られざる闘いの記録

高度経済成長期まっただ中の1960年代――
日本の下水道処理、そして管清工業の歴史が始まった。

独特なブルーオーシャン戦略、独自技術の開発、SDGsへの取り組み……
時代の流れを読んだ事業展開で業界を牽引してきた
企業の歩みと、社員たちの矜持に迫る!

私たちの生活に必要不可欠である下水道管理業は、世間では「3K」、
つまり「汚い、キツイ、危険」な職業といわれることが多い。
実際に、下水道管が正常に機能しているかを確認する際や、
詰まりなどのトラブルがあった際には、汚れた水のそばで作業を行わなくてはならず、
決してきらびやかな仕事ではない。
しかし、そのような世間の目をものともせず、
自身の仕事に誇りをもって働く若者たちが多くいる、
下水道の維持管理に特化した会社がある。それが管清工業株式会社だ。
下水道管理のパイオニアである管清工業は、
創業から60年もの間、業界のトップを走り続けている。

本書では、日本の下水道を守ってきた管清工業の歴史や取り組みをまとめている。
下水道管理業の内情と、業界で日々奮闘する社員たちの思いを通して、
日常生活における「当たり前であること」のありがたさを伝える1冊である。

目次

はじめに

第一章 人と社会に欠かせない仕事――「下水道維持管理」
始まりは一九六四年東京オリンピック
日本に下水道がやってきた
メンテナンス時代の到来
未来を見た男たち
下水道の五つの役割
SDGsの先駆け

第二章 業界のリーディングカンパニーたらしめたのは
「ブルーオーシャン戦略」と「技術革新」
徹底した現場主義と自立のススメ
現場運営は経営そのもの
若いうちから仕事を任される喜び
独特の「ブルーオーシャン戦略」
技術革新の終わりなき旅
ニーズは生み出すもの
時代の風をつかむコツ
稀代の経営者との共通点
「任せて任せず」の人材活用術
失敗から始まったターニングポイント
「できない」という言葉はない
「いつでも、どこでも」に応えるインフラ産業の矜持

第三章 戦略と技術を支えるのは社員――
知られざるエッセンシャルワーカーたちの矜持
「ありがとう」の連鎖
感謝される仕事がここにある
日常のありがたさを知る
失敗の先に見える美しい景色
自ら違う環境に飛び込むスピリット
「やりがい」の見つけ方
思いをつなぐ
常に現場で使命を果たす
信頼を得るための、たった一つのこと
適材適所の絶妙な采配
「相思相愛」の会社を見つける方法
環境を守る仕事への誇り
他者を支えることが喜び
仲間と誇りがあれば無敵
恩返しがしたくなる会社
他者貢献の本当の意味

第四章 人と社会のためだけでなく、未来の子どもたちにバトンをつなぐ――
三百年企業を目指して
災害支援は、平和な社会への入り口
これからが本当の出番
未来に胸を張れる会社
世界一の「老舗大国」ニッポン
「経営の神様」も学んだ石門心学と管清工業の共通点
「共存主義」が未来を拓く
目先のことよりも、未来のことを――出前授業――
老舗企業社員の特徴とは何か
そして未来へ――老舗になるための条件

おわりに

著者:関口暁子

1974年東京都生まれ。大学在学中にドイツ遊学。大学卒業後、航空会社グループ企業に入社。1998年単身ドイツに渡り、現地法人に入社。現地物販店の再建事業に携わる。帰国後、消費財メーカーを経て、2002年飲食運営会社に入社。同年取締役に就任し、経営企画を担当。2006年企画・執筆業のdoppo設立。複数の雑誌で経営者や芸術家、著名人のインタビュー記事の執筆をおこなうかたわら、エッセイスト「あかつきゆうこ」としても執筆活動をおこなう(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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