未来科学 Eアイランド ―無限循環エネルギー時代への「扉」―
書籍内容
無限循環エネルギーが進化の扉を開く!
エネルギー技術開発の先駆者が示す、無限の可能性に満ちた未来!
人間には「無限の可能性」に想像を巡らせる自由と能力があります。
私たち自身も、際限なく広がり、無限に運動を続けている宇宙の中に生きています。
無限の可能性を信じ、真摯に探究することは、
人類の「未来」を拓くうえで必要不可欠なものです。(「はじめに」より一部抜粋)
子供時代や学生時代に「無限の可能性」を信じていた人も、
大人になると分別を身につけていきます。
「自分なんて」「人間なんて」とわきまえる分別は正しい処世術のようにも思えますが、
一方では自分たちを「有限の発想」に押し込めてしまいます。
そして、無限の可能性から遠ざかってしまうのです。
しかし、本当に豊かで、公正で、誰もが幸福になれる「未来」を創るには、
エネルギッシュな発想が求められます。
従来の価値観のまま歩むのではなく、
これまでになかった本格的なイノベーションに力を注ぎ、
より有用な技術を開発し、実用化を目指さなければならないのです。
現在、「分子電池」や「常温超電導素子」などの基礎技術は、
応用と実用化への道をたどりつつあります。
夢のエネルギー革命は遠い未来の空想物語ではないのです。
本書は最先端技術によって広がる未来を提示するシリーズの第3弾です。
第1弾『未来科学2050――SFの世界を現実にする日本の技術――』で
無限循環エネルギー社会への道程を示し、
第2弾『未来科学2070――サイバー時代を支える日本の技術――』では
未来社会で重きを増すサイバー空間への注目と、
それに伴うインテリジェンスの重要性を訴えました。
第3弾ではすでに開発されている技術を交えながら
無限循環エネルギー社会のイメージを具体的に描いていきます。
目次
はじめに
序章 分断――2045年のジャーナリスト
巨大魚――
防疫安全維持条例
風――
1章 ライセンス――宇宙へ行く者たち
訓練機のトラブル
「日の丸」宇宙基地
交代要員
2章 邂逅――スクープのチャンス?
漂着――
女医――
一日一食……
特ダネ――
3章 微小物質――エクソソーム
島――
監視――
少女――
島のレストラン
エクソソーム
陰――
4章 疎隔――宇宙基地での任務
選抜――
EOSの任務
辞退――
宇宙基地へ――
5章 ギャップ――島の「常識」?
アクセス権
街――
島の食糧源
空飛ぶゴーカート
テクニカルギャップ
6章 無限循環エネルギー――島の電力システム
ノンバッテリー
自励発電システム
警報――
再び拘束――
7章 交叉――見えざる不審者
島へ戻った二人
緊急上昇システム
質量と重力――
視線の先――
協調――
システムダウン
もつれる糸
8章 クリアランス――女医の過去と未来
夫と娘の失踪
過ぎし日――
降りてきた円盤
感電! ――
友達?――
機密事項――
兄と弟と…
訣別――
9章 座標――それぞれの位置
思念入力
ディソナンス
養殖場
テロ容疑
ジャミング
大気圏――
宇宙と想い――
10章 飛翔――Eアイランド上昇作戦
支持者――
フェイクニュース・キング
セキュリティ責任者
危機迫る! 地殻変動のワナ
距離――
緊急上昇――
連携――
離陸――
終章 扉――無限社会への道程