凡才の経営 年商3億円の会社の後継者が10年で60億円にできた理由

川上 聡一朗[著]

2026.07.17

1760円(税込)

幻冬舎

単行本

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書籍内容

天才の直感もカリスマ性も必要ない

自分の才能を疑い続け、失敗の確率を限りなくゼロに近づける
「凡才」にしかできない経営が会社を着実に成長させる


中小企業の二代目・三代目の経営者には、先代が築いた事業をどう守り、どう成長させるかという悩みがつきまとう。しかし、人口減少により労働供給が8割に落ち込む「8割経済」が迫るなか、生き残るためには発想の転換が必要だ。
著者は父の会社に入社した直後、40年続いた大口契約を失う経営危機に直面した。八方塞がりのなかで著者が見出したのは、天才の直感を真似るのではなく「凡才」であることを自覚し、失敗の確率を限りなくゼロに近づける経営だった。
その軸となるのが「微分思考」「一次情報」「原理原則」という三つの武器である。複雑な課題を細かく分解して解像度を上げ、足で稼いだ「一次情報」に基づき、普遍的な法則に照らして判断を下す。本書ではこの考え方を、信頼関係の構築、自社の「弱み」の直視、M&Aによる事業拡大、そして次世代への承継まで、具体的なプロセスとともに解き明かす。
緻密な自社分析と、M&Aによる成長戦略。準備を積み重ねることで、会社は着実に成長できる。
持続的な事業拡大を目指す若手経営者・後継者必読の書。

目次

【目次】
はじめに
プロローグ
年商3億円の会社、売上の3分の1を失う

[第1章]会社を引き継いだ経営者の前に立ちはだかる壁
後継ぎは簡単ではない
創業者と後継者は違う
変化に対応できない“惰性の経営”
既存のルールや慣習が足かせになる
先代の幹部・従業員からの見えない拒絶がある
変化への恐怖と自己防衛反応
先代の成功体験が今では通用しなくなっている
後継者はカリスマを目指すな

[第2章]必要なのはカリスマ性でも直感でもなく、経営の原理原則を知ること
後継者は凡才のほうが向いている
凡才が生き残るための「三つの武器」
経営の舵取りを誤らないための「微分思考」
公式がない経営では微分思考で解像度を上げて正解に近づける
正しい思考のために「一次情報」にこだわる
情報のズレがそのまま経営判断のズレとなる
一次情報の取得は手間がかかるが価値は高い
普段使う言葉にも一次情報と二次情報がある
言葉の意味を誤ると致命的な失敗をする
判断に迷うときは過去の経験ではなく原理原則に頼る
凡才が道を見失わないための三つの自問
三つの武器で「樹形図」を描く
解像度を上げれば経営の恐怖は消える
事業承継はM&Aと同じ
凡才経営が本当に効果を発揮する理由

[第3章]先例や慣習にとらわれてはいけない
事業拡大を目指す社長が最初に意識すべきこと
経営の出発点は信頼関係
顧客の課題を再定義して競合と差別化する
小さなことでも従業員との約束を守り続ける
なるべく承継前から信頼を積み上げておく
「あるなしゲーム」で会社の弱みを炙り出す
自社の「強み」より「弱み」に向き合う
「喜ばれる改善」から手をつける
面談で従業員の「人生観」を知る
成長が見込めない市場での戦い方
後継者は自社に足りないものをM&Aで補う

[第4章]凡才経営者のM&Aのススメ
M&Aは最大のリスク分散、将来への準備
M&Aは原理原則に従えば難しくない
上流を押さえるM&Aの原則
M&Aには相性がある
M&Aの「コンセプト」を作る
選ぶ側であり選ばれる側であるという意識を持つ
M&Aで「シナジー」はウソ!?
M&A直後の拒絶反応は「一人ひとりの人生観」を知ることで乗り越える
過去に我慢や苦労を重ねている人を採用して本領を発揮してもらう
PMIは歴史から学ぶ
M&Aは「凡才の準備力」が勝敗を分ける

[第5章]凡才の承継思考――次の時代のために育てて渡す
なぜ、次の経営者は育ちにくいのか
引退は自分自身のリスク分散である
「引退」もまた経営の一部
承継とは、渡すことではなく「育てること」
M&Aは凡才後継者を育てる実践の場
凡才の再現性とフルマラソン
ゴールではなく捨て案を示しながらプロセスを共有する
地図を描き続けるということ

おわりに
凡才であることを誇りに

巻末特別企画 未来の経済への視座「8割経済問題を考える」
8割経済問題を考える① ─労働人口減少の危機
8割経済問題 ─2040年に訪れる避けられない未来
8割経済による「供給不足マーケット」をチャンスととらえる
人口減少のマーケットから見えるもう一つのチャンス
経営者の生産性を上げるという発想
縮小市場で事業を成長させるための戦略プロジェクト
8割経済問題を考える② ─中小企業の生き残り対策とは
8割経済の現実を見えなくする「正常性バイアス」と現状維持の罠
後継者に必要とされる経営哲学
8割経済というマクロな問題を自社の事実に置き換える
8割経済問題に対する備えとは
8割経済でチャンスを手にするための自社分析
8割経済がもたらす人的リソースと資金力の限界
8割経済問題を考える③ ─M&Aでピンチをチャンスに転換する
8割経済は凡才経営に基づいたM&A戦略によって乗り越えられる
M&Aへの漠然とした不安は三つの武器で打破する
M&Aは「買い手を育てる」という目線が必要である
タテのM&AからヨコのM&Aへ
ピンチをチャンスに変え、「100億円企業」に生まれ変わる条件は?

スペシャル対談 三宅 卓氏×川上聡一朗
「8割経済問題を乗り越えるための備えとは」――凡才経営に見る対処法

著者:川上 聡一朗

川上聡一朗(かわかみ そういちろう)

1983年、大阪市西区生まれ。兵庫県西宮市育ち。
2006年、甲南大学を卒業後、三菱電機に入社。
公共インフラシステム営業に従事。
2009年、経営者である父の病気をきっかけに家業である光洋商事株式会社に入社し、2017年に代表取締役を承継。多角化戦略を推進し、経営の立て直しに努めた。
事業承継やM&Aにより、4事業10社を運営。長期的な視野に立った新規事業分野への進出を計画し、新規ビジネス機会の創出を目指す。

ネット書店

  • https://amzn.to/3f3Yc6Z

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