困難上等 地方の精密鋳造部品メーカー挑戦と復活の軌跡

戸田拓夫[著]

2025.06.30

1760円(税込)

幻冬舎

単行本

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書籍内容

成功とは、困難の先にあるもの――

幹部の大量離反、バブル崩壊、親会社との確執——
度重なる逆境を乗り越えてきた町工場の、困難を力に変える挑戦の物語——

東京商工リサーチの調査によると、2024年の企業倒産件数は前年比15.1%増の1万6件となり、11年ぶりに1万件の大台を超えました。またそのほとんどが中小企業で、人口減による人材不足、原材料価格の高騰に加え、コロナ禍の特別措置として行われていたゼロゼロ融資の利子免除期間終了などが主な要因といわれています。長きにわたって日本経済の屋台骨を支えてきた中小企業が苦境にあえぐなか、著者は「そんな苦境のなかにこそ、未来への突破口がある」といいます。

広島県で精密鋳造や金属射出成形部品のメーカーを経営している著者も、これまで数々の苦境に立たされてきました。幹部社員の大量離職、バブル崩壊、親会社からの圧力……。「もうダメだ」と思うことも一度や二度ではなかったといいますが、そのたびに苦境を跳ね返そうという一心で戦略を練り、突破口を見いだしてきました。ライバルに仕事を奪われた際には、他社が嫌がる複雑な鋳物製造に挑戦し技術を磨き、大幅な人件費削減を迫られたときには、治安やインフラ面への不安から大手が敬遠していたフィリピンに工場を構えて人材確保に成功するなど、あえて「困難な道」を突き進むことで自社を成長へと導いてきました。著者はこうした経験から「誰も挑まないような高い壁の先にこそ、ブルーオーシャンが広がっている」という確信を深めていきました。現在では、従来の精密鋳造に加え、産業用CTスキャンや超微細3Dプリントなどの新技術開発にも取り組み、売上は100億円にせまるなど、地域でも指折りの企業へと成長を遂げています。

本書では逆境を逆手にとり、あえて困難な壁に挑戦することで会社を成長させてきた著者の取り組みについて詳しく紹介しています。幹部の大量離職と技術流出を乗り越えての会社再建、足かせになっていた親会社からの独立など、著者に降りかかった苦難とそれを乗り越えるために下した数々の決断が臨場感をもって描かれています。

厳しい経営状況が続いている中小企業経営者に向けて、現状の課題と正面から向き合い、解決への一歩を踏み出すヒントと勇気を与えてくれる一冊です。

著者:戸田拓夫

1956年生まれ。広島県出身。1980年、早稲田大学を中退後キングインベスト(現・キャステム)に入社。1995年に日本折り紙ヒコーキ協会設立。2007年、キャステムグループ代表者・最高責任者に就任。2009年に紙飛行機の滞空時間でギネス記録を更新、翌年には自身の記録をさらに上回る記録を樹立。

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