舞い降りた大統領

書籍内容
1992年1月7日、アメリカの現役大統領ジョージ・H・W・ブッシュが突如、奈良県橿原市に降り立った。その目的は、なんとトイザらスの開店式典。冷戦終結直後、ソ連崩壊からわずか10日後の訪問に、著者は違和感を抱く。やがてその小さな違和感は、時代背景や世界情勢と結びつき、驚くべき“象意”へと姿を変える――。世界と日本の政治経済を交差させながら、歴史の裂け目に浮かび上がる隠れた意味を探る、一人の市民による静かな「妄想」の記録。
三菱地所によるロックフェラーセンタービル買収の隠された意図は?米国の象徴をやられたら今度は日本の象徴をやり返すという国と国の威信をかけた戦い。火を人類に伝えたプロメテウスの像がなぜロックフェラーセンタービルの前に飾られているのか?人類最古の鋳造コインを作った古代リディア王国とヘラクレスの関係、そして日本にまで伝わる獅子の系譜とは?そしてヘラクレスとプロメテウスの関係は?ブッシュ大統領が採った古事記の国譲り神話を意識した演出とは?日本がまさにバブル期を謳歌していた頃、そしてそれが終わりを見せる頃どんな出来事が起こっていたのか。トランプ大統領の頭の中にある日本像を垣間見る。なぜ天皇家が大和朝廷を打ち立た建国の地とされる奈良の橿原を訪問地に選んだのか?神話では相撲で決着がつけられたとされる国譲り、現代はテニスで決着がつけられたのか!?橿原訪問の前に京都御所紫宸殿にある、天皇即位に使われる高御座を訪ねた目的は?ブッシュ大統領を当日アテンドした海部前首相は、平成の世が始まる時に高御座の上に立つ天皇に寿詞(よごと)を奏上した人物、今回ブッシュは、海部前首相を前に密かに天皇として即位をしようとしたのか、、昭和100年のレクイエム。
目次
目次
はじめに 大統領が橿原に舞い降りた
出来事から見えてくる象
当時の世界状況
経済的な側面
当時の対日観・対米感情
バブルが終わったなんて思ってなかった
来日の経緯
なぜ橿原なのか
ロックフェラーセンタービルとプロメテウス
買収の反応
1990年9月
日本部長の講演会
1992年1月7日
晩餐会~played the Emperor~
国譲り
戦艦ミズーリと黒船
1945年の降伏・1994年の降伏
獅子の系譜
妄想はまだ尽きない
あらたな神話
おわりに
全体の年表
参考文献・WEBページ







