一杯の水に人生を捧ぐ

草間茂行[著]

2025.01.31

1760円(税込)

幻冬舎

単行本

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書籍内容

たかが水、されど水――

奇跡の温泉水に魅せられ
半生を捧げた男の物語。


水資源が豊富な日本では、長らく「水を買う」という習慣は一般的ではありませんでした。しかし1980年代後半以降、健康志向の高まりとともに国内外のさまざまなミネラルウォーターが販売されるようになると、産地や含まれるミネラル成分などを意識して水を選ぶという新しい価値観は次第に私たちの生活に浸透していきました。
そうした時代の流れの中、起業家としてそれまでさまざまなビジネスに取り組んできた著者は偶然訪れた展示会で、ある水との運命的な出会いを果たします。そこで目にしたのは鹿児島県・垂水市で湧き出る温泉水で、世界的にみても希少なpH9.9という高いアルカリ性をもつ超軟水でした。それまで水には何の特徴もないと思っていた著者は、その温泉水が持つ整腸作用や美容効果などさまざまな効能に衝撃を受けました。

この水の素晴らしさを確信した著者はその魅力を広めるために、まったく経験のなかった水ビジネスに挑戦することを決意します。しかし、その後の道のりは決して平坦なものではありませんでした。社員からの猛反対、販売が軌道に乗り始めた直後に起きた商品回収騒動、そして経営危機……。それでも決して諦めることなく、「この水の素晴らしさを伝え、必要とする人々に届けたい」という強い信念を胸に、品質管理の徹底や効能の科学的証明、地道なマーケティングを続けてきた結果、著者の販売する「温泉水99」は全国的な知名度を得、大手コンビニチェーンでも販売されるまでになりました。

本書では、垂水の温泉水と出会い魅せられた著者が、それをビジネスとして成功させるまでの挑戦の軌跡を辿っています。
奥の深い温泉水の魅力とともに、普段飲む水が人の健康にとっていかに重要であるかを考えさせてくれる一冊です。

著者:草間茂行

1939年長野県生まれ。同志社大学哲学科を卒業後、大手スーパーに就職し地方スーパーとの提携および店舗開発の責任者としていくつもの大型店の開発を手掛ける。退職後、1984年にエスオーシー有限会社(現 エスオーシー株式会社)設立、さまざまな分野で起業するも事業拡大には至らなかったが、その後鹿児島県垂水市の温泉水に出会い水ビジネスに関心をもつ。pH9.9という高いアルカリ性と硬度1.7以下の軟らかさをもつ、世界でもまれな天然アルカリ温泉水として、1999年にこの水のpH値を商品名に冠した「温泉水99」を商品化、販売を開始。垂水市に会社ともども拠点を移す。

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