大麻後進国ニッポン

高野泰年[著]

2024.12.18

1760円(税込)

幻冬舎

単行本

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書籍内容

“大麻=すべて悪”という思考停止から脱却せよ!

世界では医療・産業分野での活用が進む大麻
日本もその価値に気づくべき時が来た!


大麻(麻)は古来、日本文化のなかに深く根付いていました。伊勢神宮をはじめとする神社の注連縄(しめなわ)、横綱の土俵入りの綱、衣料品などその用途は多岐にわたります。特に神道では、神前に供える麻織物が重要な神具とされ、皇位継承の際に執り行われる大嘗祭(だいじょうさい)など重要な儀式にも欠かせないものです。
一方で1948年の大麻取締法制定以降、大麻は危険な違法薬物とされ、大麻草の栽培には厳しい規制が敷かれています。WHOが有害成分を除去したCBDの医療効果と安全性を認定するなど、世界的に医療用・産業用大麻の活用が進むなか、著者は日本も「大麻=すべて悪」というイメージを捨て、私たちの生活を豊かにし、社会全体にとっても役立つものという認識を持つべきだと訴えています。

著者は、自身が経営する会社でCBDを用いた食用油などの開発・販売を手がける一方、大麻への偏見を払拭するため、メディア出演や講演会を通じて正しい知識の普及に尽力してきました。また、厚生労働省への働きかけや国会議員との対話を重ねるなど、多方面で精力的な啓蒙活動を行っています。

本書では日本で「大麻=悪」というイメージが形成された背景や、厚生労働省による規制の問題点について著者が鋭く切り込んでいきます。また、世界では科学的根拠に基づいて大麻が合法化されている点や、医療用・産業用大麻の規制緩和による経済成長の可能性についても紹介しています。
固定観念にとらわれず大麻を見つめ直すことで、今まで知らなかった新たな一面に気づくことができる一冊です。

著者:高野泰年

1974年、名古屋生まれ。三重大学建築学科を卒業後、建設会社、デザイン会社を経験ののち、2000年、父が経営するメイヂ食品株式会社に入社、チケットショップ経営に携わる。2012年、メイヂ食品株式会社代表取締役に就任。2018年、CBDオイル「メイヂ健康大麻油」を販売開始。2021年、大麻草の名誉を挽回する「日本の大麻草を見直す会」を立ち上げ、大麻草のイメージを正しく伝えるため各方面で精力的に活動し、日本経済新聞、毎日新聞など新聞での露出や、テレビ神奈川や東海ラジオなどテレビ・ラジオ媒体にも出演している。近年では、「大麻草はニッポンの心」というキャッチフレーズを使って元横綱稀勢の里(現二所ノ関親方)をCMに起用。また『ちょっと真面目な麻の話』(東海ラジオ)や『ちょっと真面目な麻のTV』(岐阜テレビ)などの番組でメインコメンテーターを務める。

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