小さな会社は地域貢献で業績を伸ばす やってみよう! はじめてのCSR活動

奥原利樹[著]

2024.12.20

1760円(税込)

幻冬舎

単行本

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書籍内容

小さな社会貢献から始まる、
中小企業のための新しい経営戦略

明日からできるCSR活動が
自社と地域を持続的な成長に導く!


欧米を中心に広がってきたCSR(企業の社会的責任)という考え方は、わが国でも大企業を中心に定着しつつあります。しかし、ジェトロ(日本貿易振興機構)が実施したアンケートによると大企業の8割近くがCSRに対する具体的な方針をもっているのに対し、中小企業では3割に満たず、まだまだ浸透が進んでいるとはいえない状況です。CSRと聞くと、大企業が行う環境保護や社会福祉など、社会全体を巻き込んだ大掛かりなものを想像しがちですが、著者は「ちょっとした地域貢献」でも十分にCSR活動になり、それが地域や自社の持続的な成長につながっていくと述べています。

埼玉県で歯科医院を経営する著者は、医院の駐車場を障がい者施設のイベントに無償提供したことがきっかけでCSR活動に取り組むようになりました。このイベントは次第に規模が拡大していき、その中で他業種の経営者や行政、金融機関との新たなつながりも生まれました。また、地域での知名度向上にも結び付き、来院者が増えたことで医院経営も安定するなど、地域貢献だけでなく自社の経営にも大きなメリットをもたらしてくれたといいます。

著者は「無理なくできる範囲でCSR活動を続けるだけでも、中小企業にとっては十分に経営へのインパクトをもたらしてくれる」と述べています。
本書では中小企業経営者に向けて、CSRの基礎知識から実践方法、それを本業の発展につなげていくためのポイントを著者の実例を交えながら解説しています。地域のための「小さな貢献」が自社の経営安定と成長に結び付くことが分かる一冊です。

著者:奥原利樹

1963年長野県松本市生まれ。広島大学歯学部卒業。研修医時代、大学病院が障がい者の治療に注力し始めたことを機に、県を越えて何時間もかけて通う患者が多くいる現状を知る。数十分の治療のために多くの時間と労力を費やす患者たちを目の当たりにし、障がい者や治療が難しい患者もそれぞれの地域で安心して歯科治療を受けられる場所をつくりたいと考えるようになる。
1996年に奥原歯科医院を開設し、2005年、介護支援専門員に登録。2007年には、12台の診療台と各種設備を備えた3階建てのビルへとクリニックを移転。2021年からSDGsやCSRについての活動を始め、福祉マーケットや地域包括支援センターなどでの講演会を行うなど幅広く活躍している。

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