繁盛店のケーキ店から学ぶ 消費期限1日の経営学
書籍内容
数値化×見える化で着実に利益を出し続ける!
廃棄ロス、低利益率、人材不足……
難しいかじ取りを迫られるケーキ店を安定成長に導いた経営手法とは?
飲食店や食料品店は利益率が低く、安定的な経営を行うのが難しい業種の一つといわれています。特に消費期限の短い商品を扱う店は在庫の管理が難しく、売れ残りの廃棄が利益を圧迫し経営に深刻な影響を与えてしまいます。さらに原材料費や光熱費の高騰により経営環境が厳しさを増すなか、いかにして無駄をなくし利益を生み出して店舗を存続させていくか、多くの経営者が頭を悩ませています。
そんな業態の最たるものであるケーキ店を経営する著者は、こうした問題に対し「店の毎日の売上や原価などを細かく数値化し、見える化することが経営の安定と成長につながる」といいます。
著者は滋賀県内で展開している6店舗すべてで、日次採算表を活用して毎日の売上、原価、労務費などを数値化しており、これに季節、天候、曜日などの数値化できない要因を加えることによって、その日、その時間帯に最適な商品展開や従業員シフト、在庫管理を可能としています。こうした徹底した数値管理と柔軟な組織運営により、商品廃棄率は1%、経常利益率は10%と安定して利益を出せる体制を構築しています。
本書では、原材料高や低い人材定着率など厳しい経営環境の中でも着実に利益を出し続ける著者の取り組みを通じて、原価管理の徹底、効果的な商品展開・開発、人材育成の重要性を解説しています。
ケーキ店に限らず、さまざまな業種の中小企業経営者にとって会社を成長へと導くヒントにあふれた一冊です。