「生涯現役」をかなえる在宅透析

鈴木 孝子[著]

2021.07.19

1815円(税込)

幻冬舎メディアコンサルティング

単行本

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書籍内容

医療機関での透析に苦しむ人へ。
食事や水分の制限も、通院の負担もない!
健康な人に近い生活を実現できる「在宅透析」の魅力とは。

わが国で透析といえば一般的に、
医療機関に通って行う「施設血液透析」のことを指します。
実際に9割の患者がこの方法で治療を受けています。
しかしこの方法は、人間らしい生活が奪われるといっても過言ではなく、
導入直後は特につらい治療です。
そこで強くすすめたいのが、家にいながらにしてできる「在宅透析」です。

現代の日本では、脂質や糖質の多い食事や運動不足、
ストレスなどの要因から生活習慣病になり、透析が必要になる患者が増え続けています。
多くの透析患者は病院に通って治療を受けていますが、
この「施設血液透析」では一般的には、1回につき約4時間の治療を週に3回も行わなければならないため、
時間的にも精神的にも負担を伴います。
また、食事などについても厳しい制限を受けます。
そういった透析のネガティブな面は世間一般にも認識されていて、
透析がはじまると「人生終わり」だと絶望してしまう人も少なくありません。
しかし、透析患者にも健康な人と同じように、自由で幸せに生きる権利があります。
透析患者が人生を輝かせるためにすすめたいのが、「在宅透析」という手段です。
「在宅透析」には器械を家に置いて、施設と同じように透析を行う方法と、
自分の腹膜を使って行う腹膜透析という方法があり、毎日実施することができます。
通院回数も減るため自由な時間が増えますし、
施設血液透析よりも体調がよくなるというメリットがあります。
「在宅透析」を活用すれば、それまで諦めていた仕事や趣味などをしやすくなり、
自由な人生を送ることも夢ではなくなります。

本書では、「在宅透析」の基本的な知識やメリットのほか、
慢性腎臓病の家庭でのケア方法、企業が透析患者を雇用する際の留意点など、
在宅透析と慢性腎臓病に関して幅広く解説します。

目次

はじめに

第1章 慢性透析患者が増え続ける日本
・超高齢社会を背景に、透析患者数も右肩上がり
・「肝腎かなめ」といわれるけれど、意外と知られていない腎臓の働き
・CKDにかかると、体がおぼれてしまう!?
・血圧の安定や血液をつくる働きも。腎臓はマルチプレーヤー
・腎不全の治療「腎代替療法」はこれだけある
・施設血液透析とは
・コラム ドライウェイトはなぜ大事か
・透析患者の余命は延びている、でも……

第2章 一般的な血液透析療法の問題点―社会復帰を難しくしているのはなぜ――・「働きたくても働けない」患者さんが多い
・就労の壁が高い透析治療
・代替できる機能に限りがある
・透析は「つらいもの」が一般認識
・合併症とは一生の付き合いに
・施設血液透析は、生活の自由を奪う
・「週3回、1回4時間」では足りない
・個人差が考慮されにくいベルトコンベアー式治療
・「元気でいきいき、自立した生活」のために望ましい透析とは?
・回数が多いほど寿命が延びる
・施設血液透析の限界
・コラム 施設血液透析にもバリエーションが登場している

第3章 透析患者の社会活動の門戸を開く在宅透析1:在宅血液透析
・在宅血液透析とは
・在宅血液透析の優れた点
・在宅血液透析を導入するためには
・透析導入後の流れ
・在宅透析の課題
・IT技術の導入で安心感アップ
・導入後のアフターフォロー
・自分で学ぶ姿勢が必要
・普及率が低い理由は医療機関側にも
・在宅血液透析Q&A

第4章 透析患者の社会活動の門戸を開く在宅透析2:腹膜透析、ハイブリッド療法
・在宅でできるもう1つの方法「腹膜透析」
・腹膜透析の長所と短所
・ハイブリッド療法とは?
・ハイブリッド療法の利点と欠点
・「腹膜ノート」で日々の健康状態を管理
・ライフスタイルに応じて選べることが大事
・ハイブリッド療法Q&A

第5章 CKD患者のケアで心掛けたいこと――家族も一緒に頑張ろう――
・慢性腎臓病(CKD)は早期発見が肝要。しかし……
・CKDはどんな病気?
・腎機能の指標、GFR
・自覚症状はあてにならない! 数値と画像でCKDの進行を知る
・クレアチニン値1・5~3mg/dLが正念場
・CKDを悪化させないためには
・コラム IgA腎症の早期発見は尿タンパクをチェック
・働き過ぎで、自分を顧みない人に見逃しが
・減塩の工夫
・コラム 日本高血圧学会「減塩食品リスト」も参考に!
・リン制限の工夫―吸収されやすいリン、されにくいリン
・カリウム制限の工夫
・CKDでは尿量確保が大事
・コラム 水分を摂り過ぎると、心臓が「伸びきったゴム」に
・「だめじゃないの」をやめてみる―家族によるメンタルケアのヒント
・本章のまとめに代えて――軽症のうちから取り組むことの大切さ

第6章 透析患者も目指せる「生涯現役」――社会参加しやすくなる環境づくりを――
・持続可能な生涯現役社会を目指して
・透析患者の就労をはばむものは何か
・透析患者が行うべきこと
・企業への提言
・医療機関にも課題が多い
・患者、企業、医療機関相互の信頼関係が、働きやすい社会をつくる

おわりに

著者:鈴木 孝子

1992年3月、長崎大学医学部医学科 卒業。
東京大学医学部附属病院、小平記念東京日立病院、社会保険中央総合病院で勤務。
2000年3月に東京大学大学院医学部医学系研究科内科学専攻博士課程修了。
高島平中央総合病院腎臓内科部長、森山リハビリテーション病院腎臓内科部長を経て、
2007年4月より駒込共立クリニック院長。
2011年6月に南青山内科クリニックを開業。

ネット書店

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