からっぽ たいくつ どようびは まだ ~ 子どもが家族に贈る「ありがとう」短編集 ~

からっぽ たいくつ どようびは まだ ~ 子どもが家族に贈る「ありがとう」短編集 ~

「いつもありがとう」作文コンクール書籍制作委員会[著]

2017.04.12

1430円(税込)

幻冬舎メディアコンサルティング

単行本

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書籍内容

「ありがとう」、
その一言にはこんなにも
深い愛が含まれているのです
――あさのあつこ

照れくさい、恥ずかしい、くすぐったい。
思っていてもなかなか言葉にできない家族への「ありがとう」。
本書は、そんな感謝の気持ちを綴った子どもたちの作文をもとに描かれた、
温かくて切なくて、ちょっぴり泣ける短編集です。

病気の自分を支えてくれるお母さんへ。
ライバルであり理解者であったお姉ちゃんへ。
やさしくも厳しく見守ってくれるお父さんへ。
命を救ってくれたおばあちゃんへ。

どの作品も子どもならではの素直でみずみずしい視点と感性に溢れ、
大人が見落としている何かを教えてくれるものばかり。

家族に会いたい、話をしたい、ありがとうと伝えたい。
そんな爽やかな気持ちにさせてくれる10篇のストーリー。

からっぽたいくつ どようびはまだ
家族で短歌を楽しみ、日常を五七五七七の歌にしている女の子。
お父さんのいない平日は寂しい、早く土曜日が来ればいいのに。

わが家に伝わる魔法の呪文
お父さんが教えてくれた、どんな人でもその人のいいところを見つけられる魔法の呪文。
けんかばかりしている妹、クラスのライバル、水泳の怖い先生。
次々と魔法を試す中、自分自身のいいところがわからなくなり……?

かいじゅうのはなし
花奈ちゃんが嫌な気持ちになったとき、心の中で暴れ出すかいじゅう。
どうしてそんなに暴れるの? 悲しみながらも優しく受け止めてくれるお母さんが、教えてくれたこと。

50年前の、あの日。
日本を襲った大震災の日。恐怖と不安から救ってくれた、おばあちゃん。
あれから50年の月日が流れ、孫を持った自分の胸に去来する思いとは。

土曜日のやきそば
「とっさん」はいつの間にか家族になっていた新しいお父さん。
得意のやきそばを久しぶりに食べたとき、とっさんと出会ったころの思い出と感謝がよみがえる。

言葉にはしないけどね
絶対負けたくない! 姉にライバル心を燃やす、わか。
それでもいつも一歩先を行くお姉ちゃんへの、言葉にできない本音って?

僕のヒーロー
中学最後の野球大会前夜。どうせ頑張ったって試合になんて出られない――
くじけそうになったとき、ふと頭に浮かんできたお母さんとの思い出。

父からの贈り物
建設会社で働く父のおみやげは、決まって汗臭い作業着だった。
工学部か、教育学部か。進路に迷う今、父からの本当の贈り物に気づく。

サンゴになったおじいちゃんへ
小さなころに亡くなってしまったおじいちゃん。
女流棋士になるという夢を叶えた自分を、ずっと支えてくれたのは、おじいちゃんが教えてくれたたくさんのことだった。


まだまだ一人前とは言えないけれど、社会人として過ごす毎日は充実している。
でも、未熟児として生まれ障害のある僕は昔、母がつきっきりでないと学校にすら行けなかった。
ずっと支えてくれた母への想いが溢れ出す。

著者:「いつもありがとう」作文コンクール書籍制作委員会

■ 「いつもありがとう」作文コンクールとは
人と人との絆を生み出す感謝の気持ちを拡げ、子どもたちの優しい気持ちと健やかな成長を応援している本コンクールは、朝日学生新聞社主催、シナネングループ共催、文部科学省、朝日新聞社後援により、2007年から毎年開催。
「普段言葉ではなかなか言えない家族への感謝の気持ちを作文に書こう」という呼びかけで、全国の小学生から作品を募集し、毎年3万通を超える作品が寄せられています。

ネット書店

  • https://amzn.to/3f3Yc6Z

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