小児科歴45年の医師が解説 現代育児の落とし穴
書籍内容
親子の関わりが薄いと子どもは社会から孤立する――
子どもたちの未来を守るために
小児科医が現代育児に警鐘を鳴らす!
近年、「自立心がない」「他人とのコミュニケーションが苦手」といった問題を抱える子どもたちが増加しています。
その原因の一つとして、著者は親子の関わり方の変化を挙げています。多くの子どもが幼少期から保育所に預けられ、親と接する時間が極端に少ない中で、親自身もスマートフォンなどに依存し、子どもとの時間が十分に取れないのが現状だといいます。
親と接する時間が少なくなると、子どもはコミュニケーション能力が育たなかったり、自己肯定感や自尊感情が低くなったりといった問題を抱えることになります。
その結果、子どもたちが社会から孤立し、勉強嫌いや集団生活になじめないまま不登校や引きこもり、さらには暴力や性的逸脱行動に至ることもあると著者は警鐘を鳴らしています。
本書では、小児科医として臨床現場で多くの親子と向き合ってきた著者の経験を基に、現代の育児方法に一石を投じています。著者は、子どもたちが健全に成長し、将来社会で活躍できるようになるためには、親が子どもとの関わり方を見直し適切な育児を行うことが不可欠であると強調しています。
これから子育てを始める人や、すでに育児に携わっている親、さらには祖父母世代にとっても、安心して子どもたちと向き合うための一助となる一冊です。