【話題の本】本屋大賞2022 大賞予想!
全国の書店員が選んだ一番売りたい本「2022年本屋大賞」。全国の483書店、書店員627人の投票によりノミネート作品を選出し大賞が発表されます。 2022年4月6日の大賞発表を前に、ノミネートされた10作品のなかから大賞を予想するアンケート企画を実施しました。 読者の皆さんが選んだ大賞予想をご覧ください。
第1位『赤と青とエスキース』(青山美智子/PHP研究所)
<投票者のコメント>
・そっと背中を押してもらい、暗い世情でも前向きな気持ちになれたから。
・1枚の絵が、色んな人を繋ぐ。どんな絵なんだろうっていう想像も膨らみました。ちょっぴり切ない恋も素敵でした。自分が好きって思ったものを大切にしたいって思えた1冊です。
・時間が人を優しい気持ちにしてくれる。そんな作品です
(書籍の詳細はこちら:Amazon/honto)
第2位『同志少女よ、敵を撃て』(逢坂冬馬/早川書房)
<投票者のコメント>
・重苦しい戦争小説だろうと躊躇していたが、読み出したら止まらない。心理描写が秀逸で、いたいけな少女が歴戦の戦士へと変貌し、戦後へと辿る主人公の心理描写はリアルで臨場感があった。期せずして足元の世界情勢と重なり、複雑な読後感となったが、戦争とは何なのか改めて考させられる今、受賞に相応しいと思った。
・臨場感あふれる描写とタイトルを回収する構成が素晴らしかったです。テーマも難しい問題だったりすると思いますが、痛快さがあったように思います。男女ともにおススメできる一冊でした。
・正欲と悩みましたが、読みごたえやラストの展開が好みだったので。あとは、書店でも長い事目に触れている(ような気がした)ため。
(書籍の詳細はこちら:Amazon/honto)
第3位『六人の嘘つきな大学生』(浅倉秋成/KADOKAWA)
<投票者のコメント>
・王様のブランチでおすすめされてて気になり買いました。6人の優秀な就活生が内定の座をかけて心理戦を繰り広げるミステリーです。自分が就活生のころを思い出しながら読み進めると心に刺さるものがありました。6人の「嘘」にも何度も騙され、人間の”見方”を深く考えさせられましたね。
・その人のことをよく理解していると思っても、全ては理解できていないのだなと感じられました。至る所に伏線が散りばめられていて、後半気持ち良く回収しスッキリ。
(書籍の詳細はこちら:Amazon/honto)
第4位『硝子の塔の殺人』(知念実希人/実業之日本社)
<投票者のコメント>
・ミステリ好きのためのミステリ本だから。過去の作品のリスペクトやあっと驚くラストが素晴らしいから。
・全ての「新本格」ファン必携の一冊。この内容が一冊の本に収まっていることこそ最大のミステリ。
・結末に意外性があり一気に読めた
・大切な人からはじめてか借りた大切な本だから。
第5位『スモールワールズ』(一穂ミチ/講談社)
<投票者のコメント>
・6つの短篇集が収録されていて、それぞれ孤立した作品なのですがどれも心理描写や情景描写が繊細で引き込まれます。私は特に「花うた」に心掴まれました。ラスト泣けます。
・書店員の評価の高さ
・人生うまくいってなくても生きててよいと思えた。ずっとこの小説にひたっていたい。
(書籍の詳細はこちら:Amazon/honto)
第6位『正欲』(朝井リョウ/新潮社
<投票者のコメント>
・この世界の「正常」とは?「以上」とは?自分の考えが読んでいくうちに変わっていく作品でした。
・「多様性」や「ダイバーシティ」が叫ばれるこの時代に一石を投じた作品であるといえる。「多様性」といってもどこまで他人を認めるのか、どこまで踏み込むのが正しいのか。多く考えさせられました。
(書籍の詳細はこちら:Amazon/honto)
第7位『黒牢城』(米澤穂信/KADOKAWA)
<投票者のコメント>
・黄金期の探偵小説さながらの謎解きと、戦国の世の緊張感の相乗効果で、歴史ミステリーの面白さを知った一冊。村重と官兵衛の息のつまる心理戦も迫力があって良かった。
・直木賞受賞で気になって購入しました。歴史小説としてもミステリーとしても傑作。4編の連作で推理と戦略が錯綜して最後に全て繋がっていきます。
第8位『夜が明ける』(西加奈子/新潮社)
<投票者のコメント>
・自西加奈子さんといえば、本屋大賞にも過去に数回ノミネートされていて、小説もネルギッシュで、迫力を感じた記憶があります。いま本屋大賞にいちばん近い作家のひとりかもしれませんね。
第9位『残月記』(小田雅久仁/双葉社)
<投票者のコメント>
・「そして月がふりかえる」「月景石」「残月記」の3編で構成されています。突然反転する世界の連続に驚きが隠せません。ディストピア小説だけど最後はじわっと涙する壮大な愛の物語だと思いました。
・ホラーでもあり、SFでもあり、ファンタジーでもあり、恋愛であり・・本当に不思議な世界観。これから月を見るたびに不思議な世界を想像しそうです。
第10位『星を掬う』(町田そのこ/中央公論新社)
<投票者のコメント>
・今となっては疎遠となってしまった母に重ねて読みました。当時は想像もできませんでしたが、母の悲しみや苦しさを想像して自分と重ね合わせて心に刺さりました。
・DV、認知症、母親との確執、妊娠・・読んでて苦しくもなるけども読む手が止まりません。気づきと救いのある結末が優しい気持ちにさせてくれます。

もっとも多くの票を集めた作品は、『赤と青とエスキース』(青山美智子/PHP研究所)でした。
2位には『同志少女よ、敵を撃て』(逢坂冬馬/早川書房)、3位には『六人の嘘つきな大学生』(浅倉秋成/KADOKAWA)が続きました。
いよいよ2022年4月6日に大賞発表!果たして皆さんの予想は当たるのか??
本屋大賞の速報はまだ別の記事でお伝えします。
皆さん投票・コメントありがとうございました!
【調査概要】
実施期間:2022年3月10日〜3月25日
調査方法:インターネット調査
投票数:36