『2024年に出版された小説』おすすめ50選【読書家100人厳選】
2024年も多くの魅力的な小説が誕生しました。今年は有名作家が描く新鮮な視点の物語や、待望の続編、世界観が圧倒的な作品などが次々と話題を呼びました。今回は読書家100人が厳選した2024年出版の小説50冊をご紹介します。心を揺さぶるミステリー、ドラマ化で話題となったあの物語、立ち止まって考えさせられるヒューマンドラマ…。多彩なジャンルが揃っていて、読書初心者から熱心なファンまで楽しめるラインナップです。ぜひ2024年を締め括る一冊を探してみてください!
1.『小鳥とリムジン』(小川糸 (著) / ポプラ社)
<コメント>
・主人公の小鳥は、人間関係が苦手で孤独を感じる女性で、なぜが好感が持てます。避けてきた人間関係や自分の過去と向き合い、少しずつ成長して行くことで希望が湧いてきます(男性・60代)
・小川糸さんらしい繊細な心理描写が光る作品です。主人公が少しずつ成長してゆく姿に、大きく心が動かされました。幅広い層におすすめです(女性・40代)
・独特の世界観があって、没入感を感じながら最後まで飽きることなく読み続けることが出来ました。(男性・40代)
・おいしそうなお弁当や料理が出てきます。辛いこともあるのだけれど、読むと元気が出ます。二人がずっと幸せでいて欲しいです。非常に素敵なお話でした。(女性・20代)
・児童養護施設から高校に通う18歳の主人公の小鳥が、人との関わりにトラウマを抱えながらもある人との出会いをきっかけに自分自身を見つめ直していくところ。(男性・50代)
・人を愛し生きることの大切さをテーマとした作品で、大きな感動と幸せな心を感じられる作品だから(男性・60代)
・表紙が可愛いので、小説が苦手な人でも読もうという気持ちになると思う。(女性・20代)
・考えさせられるような愛を学べる小説だから。(女性・20代)
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2.『生殖記』(朝井リョウ (著) / 小学館)
<コメント>
・約3年位前に同じ著者の「性欲」が販売され話題作でしたので目を通しました。もちろん「生殖記」もテレビやSNS等で話題になっていたので購入しました。日常のスッキリしないモヤモヤを、気持ちいいぐらい言葉として表現してくれるそんな小説です(男性・50代)
・独特の語り手視点が面白いことと、内容が衝撃的なところです(男性・40代)
・元々、村田沙耶香さんの小説が好きなのですが、朝井リョウさんの「生殖記」も当たり前に染みついてしまった自分の見方をはがしてくれるような小説でした。30代の「常識」に縛られた方々にこそおすすめしたいです。(男性・30代)
・内容はひとそれぞれです。自分は朝井リョウ氏が好きなので読みました(男性・40代)
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3.『成瀬は信じた道をいく』(宮島未奈 (著) / 新潮社)
<コメント>
・「成瀬は天下を取りに行く」に続く第2弾シリーズもの。1作目2作目を一気に1週間ぐらいで読破してしまいましたが、3作目が早く出版されないかなと待ち焦がれる日々を過ごしております。…というぐらい、主人公成瀬の奇妙な生態がクセになり、中毒性があります。是非、1作目から順番にお読みください(男性・50代)
・読むだけで元気が出る、何かを諦めることを諦めさせてくれるような、エネルギーを持った小説だと思う。本作は続編なので是非第一作から読むことをおすすめしたい(男性・30代)
・滋賀が舞台になっているので、滋賀の方は親近感を感じると思います。(女性・20代)
・いつでも真っ直ぐに突っ走る「成瀬」が、とても清々しくてカッコよくて惹きつけられます。文章も読みやすくてスラスラ読めます。他の人にも勧めて成瀬推しになってもらって、成瀬について語り合いたいです。今後の成瀬も楽しみなので、続刊期待しています(女性・40代)
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4.『死んだ山田と教室』(金子玲介 (著) / 講談社)
<コメント>
・舞台が高校ですが、30代向けのメッセージ性を感じる小説です(男性・30代)
・一言で伝えると面白い。予想外の決着が面白さを際立たせています。(女性・40代)
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5.『架空犯』(東野圭吾 (著) / 幻冬舎)
<コメント>
・中学生の頃から東野圭吾さんの小説が好きでした、本を読む習慣がなく朝読書で嫌々読む私にほんの世界の素晴らしさを教えてくれた人です、『白鳥とコウモリ』のシリーズ最新作ですが、知らない人でも楽しめます。色々な人の青春にフォーカスしてあり、誰もが経験した事のあることを題材にしているので共感しやすく読みやすいのでおすすめです(女性・20代)
・本コーナーで知り、久しぶりに東野圭吾作品を読んでみる事にしました。複雑な人間関係から起きた事件を刑事目線で推理したりして、久々に面白かったミステリー作品でした(女性・40代)
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6.『俺たちの箱根駅伝』(池井戸潤 (著) / 文藝春秋)
<コメント>
・上下巻で読み応えがあった。作者の書いたものは半沢直樹のシリーズのような金融物しか知らなかったが、選手、監督、そして報道といった駅伝に携わる色々な人々、色々な面からの思惑が交錯する内容は骨太でとても楽しめました。(女性・50代)
・スポーツが好きであったり、ランニングが趣味な方は読んだら走りたくなる本です。池井戸ファンであればとてもすらすら読みやすい本です(男性・50代)
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7.『地面師たち アノニマス』(新庄耕 (著) / 集英社)
<コメント>
・ドラマで話題だったため、先にドラマを見てから原作を手に取りました。評判通りの面白さでした(女性・20代)
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8.『鵼の碑』(京極夏彦 (著) / 講談社)
<コメント>
・シリーズ物ですが久しぶりの最新作です。ミステリーですが前のシリーズからオススメしたいで(女性・50代)
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9.『普通の子』(朝比奈あすか (著) / KADOKAWA)
<コメント>
・自分の子がいじめを受けているのではないかと思い真相を探るが自身も小学生の時にいじめを目撃しており、、、いじめ問題に切り込んでいる部分がおすすめで考えさせられます。(男性・30代)
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10.『夫婦包丁のおしながき』(遠藤遼 (著) / ポプラ社)
<コメント>
・料理好きには見て欲しい作品です。夫婦で台所に立ちたくなりますし、コミュニケーションにもピッタリです。(女性・20代)
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11.『日本扇の謎』(有栖川有栖 (著) / 講談社)
<コメント>
・家族間の確執とそこから生み出された身勝手な事件だが、一方でどこか漂う切なさが美しい(女性・30代)
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12.『二人一組になってください』(木爾チレン (著) / 双葉社)
<コメント>
・とある女子高で卒業式の朝に突然始まる二人一組になれないと死ぬというデスゲームを通して、スクールカーストの愚かさや残酷さが痛いほど伝わって感情が揺さぶられて面白い作品です。生徒一人一人のバックボーンが丁寧に描かれていてそれぞれの関係性がきちんとわかるのでどの生徒にも感情移入してしまいます。(女性・20代)
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13.『透明な螺旋』(東野圭吾 (著) / 文藝春秋)
<コメント>
・ガリレオシリーズ最高傑作と思えるほど、完成度が高いと感じます。もう一度読んでもいいかもと思えるくらい、夢中になれた本でした。(男性・50代)
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14.『凍原』(桜木紫乃 (著) / 講談社)
<コメント>
・桜木紫乃さんの長編ミステリーで、本格的かつその表現力が優れています。美しさと不気味さが読む人に伝わり、純文学の好きな方にも読んで頂きたい作品です。細かい描写が素晴らしいと感じます。(男性・40代)
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15.『冬期限定ボンボンショコラ事件』(米澤穂信 (著) / 東京創元社)
<コメント>
・20年にわたり続いた「小市民シリーズ」の完結編。来年アニメ化予定のエピソードでもあるため、今のうちに予習しておきたい作品でもあります(女性・30代)
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16.『転の声』(尾崎世界観 (著) / 文藝春秋)
<コメント>
・芥川賞候補作にも選ばれた作品。転売ヤーを題材にしたほかにはあまりない話なのでぜひ読んでほしいです。(女性・30代)
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17.『カフネ』(阿部暁子 (著) / 講談社)
<コメント>
・人との繋がりが深く描かれていて、まさに現代の英雄像そのものだなと感じたから(女性・20代)
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18.『いのちの車窓から 2』(星野源 (著) / KADOKAWA)
<コメント>
・星野源さんがどんな思いでその曲を作ったのかなどがわかることで、曲の聴き方が変わり、面白かったから(女性・20代)
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19.『赤ずきん、アラビアンナイトで死体と出会う。』(青柳碧人 (著) / 双葉社)
<コメント>
・赤ずきんちゃんの推理が素晴らしい。童話がベースになっているので普通のミステリーよりも読みやすいです(女性・40代)
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20.『神の悪手』(芦沢央 (著) / 新潮社)
<コメント>
・将棋が分からなくても楽しめ、複雑な人間模様が面白かった。(男性・40代)
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21.『真夜中のマリオネット』(知念実希人 (著) / 集英社)
<コメント>
・この小説は、医療現場を舞台にした犯罪サスペンス小説です。物語の主人公である秋穂は、愛する人を失った復讐心から、ある犯罪者との繋がりを追い求めます。物語が進むにつれ、予想外の展開が続き、読者を引き込む魅力が満載です。(男性・40代)
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22.『耳に棲むもの』(小川洋子 (著) / 講談社)
<コメント>
・耳の中に棲む友だちが奏でる涙の音符による親密な演奏。父の骨壺から出てきた四つの耳の骨(カルテット)が織りなす、あたたかくも禍々しい物語。静かな光を放つ珠玉の最新作品集、ぜひお楽しみください(女性・50代)
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23.『作家刑事毒島の暴言』(中山七里 (著) / 幻冬舎)
<コメント>
・短編集で文章が難解でなく読みやすい。この作者の長編への入り口にもちょうどいいと思います。(男性・40代)
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24.『婚活マエストロ』(宮島未奈 (著) / 文藝春秋)
<コメント>
・本屋大賞を受賞した柵作者だけあって、一気に読めるテンポとリズムのある作風が魅力。今どきの婚活の様子も興味深く、主人公の変化もつい応援したくなった。婚活中の人も、親御さん世代にもおすすめ(女性・60代)
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25.『黒牢城』(米澤穂信 (著) / KADOKAWA)
<コメント>
・歴史をテーマにしているミステリー小説です。その世界観も好きな人にはぐっとくるでしょう。そして、それぞれの登場人物の心情が複雑で、駆け引きや伏線が多く、頭を使うので面白いです(女性・30代)
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26.『口に関するアンケート』(背筋 (著) / ポプラ社)
<コメント>
・独特の構成で、終盤の種明かしがゾッとするホラー作品(女性・30代)
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27.『虎に翼』(吉田恵里香, 豊田美加 (著) / NHK出版)
<コメント>
・NHKの連続テレビ小説でやっていて、知人の間でもとても好評でした(女性・50代)
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28.『銀河の図書室』(名取佐和子 (著) / 実業之日本社)
<コメント>
・今を生きる若者が人生に見つける「ほんもの」について感じ取る内容となります。自分の人生とも重なる心理的共感を感じたのが魅力でした。大人の心に響く青春が見えるものでよいと思います。(男性・30代)
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29.『極楽に至る忌門』(芦花公園 (著) / KADOKAWA)
<コメント>
・ホラー小説ですが短編なので読みやすい。思ったより怖くはないのでホラーが得意じゃない方にもおすすめです。(女性・40代)
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30.『燕は戻ってこない』(桐野夏生 (著) / 集英社)
<コメント>
・ドラマが面白かったが小説のほうが良い。今年に入って文庫化されたので手軽に読める。(女性・50代)
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31.『レーエンデ国物語 夜明け前』(多崎礼 (著) / 講談社)
<コメント>
・久しぶりにがっつりファンタジーでした。登場人物のキャラクターを理解するまでは時間がかかりますがそこをクリアすると物語が一段と楽しくなります。おすすめです。(女性・40代)
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32.『ゆうびんの父』(門井慶喜 (著) / 幻冬舎)
<コメント>
・今の郵便切手の肖像になっている郵便配達の仕組みを生み出した主人公が、佐賀出身であったことを本屋で知り、エポックメイキングを興味深く知れる。(男性・50代)
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33.『ミチノオク』(佐伯一麦 (著) / 新潮社)
<コメント>
・仙台市出身・在住の著者が、ふるさとである東北の9つの土地を舞台に書かれた短編小説集です。東北へのまなざしの暖かさに魅かれました(男性・60代)
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34.『またうど』(村木嵐 (著) / 幻冬舎)
<コメント>
・江戸時代の田沼意次を題材にした悪名高い男の、失脚しても失わない誇りがある。声を出して泣ける小説。(男性・60代)
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35.『ポップ・フィクション』(堂場瞬一 (著) / 文藝春秋)
<コメント>
・刑事物のストーリーで有名である作者堂場瞬一が大正時代を舞台とする普段と異なるテーマと切り口で作品を描き、面白かった。(女性・30代)
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36.『フラワー・チャイルド』(西尾潤 (著) / KADOKAWA)
<コメント>
・亡くなる直前の母から聞かされた人を探しに、主人公が色々な都市を巡り、色々な発見をしていくところが非常に良かったです(男性・40代)
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37.『フェイク・マッスル』(日野瑛太郎 (著) / 講談社)
<コメント>
・筋トレ、ドーピング疑惑、と最近話題のテーマであり、難しくなくとてもスムーズに読み進めることができました。(女性・50代)
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38.『フェイクドキュメンタリーQ』(フェイクドキュメンタリーQ (著) / 双葉社)
<コメント>
・Youtubeの同名のチャンネルからの書籍。とにかくミステリアスなのと、動画と合わせて読むとさらに考察が膨らむ内容で、ホラーモキュメンタリ―や考察好きにはお勧めです(男性・40代)
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39.『バリ山行』(松永K三蔵 (著) / 講談社)
<コメント>
・芥川受賞作であり、ストーリーのテンポが良く人間の明暗部をとてもよく描けていると思う(男性・50代)
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40.『それでも世界は回っている 3』(吉田篤弘 (著) / 徳間書店)
<コメント>
・言葉が優しくて圧が無く、どんな人も受け入れながら話が進んでいく感じが心地いいです(女性・40代)
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41.『その噓を、なかったことには』(水生大海 (著) / 双葉社)
<コメント>
・ラストに予想もつかないどんでん返しが待っているという触れ込みが気になりました。オムニバス形式で、全然違うタイプの話が沢山体験できるし、ひとつの物語が短編なので、普段本をあまり読まない人も挑戦しやすいと思います(女性・40代)
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42.『すべての恋が終わるとしても―140字の忘れられない恋』(冬野夜空 (著) / スターツ出版)
<コメント>
・シリーズ化されている作品の3作目です。恋愛,特に別れに対する気持ちを表現しているのが魅力的に感じました。後半の小説もおススメです(男性・40代)
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43.『しあわせの輪 れんげ荘物語』(群ようこ (著) / 角川春樹事務所)
<コメント>
・これといって大きな事件はないのだけれども、はっと考えさせられたり、自分の人生を見つめ直すいい機会になる。シリーズものだが、途中から読んでもゆるく読めると思う。1巻を読んで衝撃を受けた私は、その後の顛末を見届けたくて、毎回楽しみにしている。犬猫好きの人にもおすすめ(女性・40代)
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44.『サンショウウオの四十九日』(朝比奈秋 (著) / 新潮社)
<コメント>
・困惑する序章からはじまり、走り抜けるような終わりを迎えるスピード感がすばらしかった(女性・40代)
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45.『さかさ星』(貴志祐介 (著) / KADOKAWA)
<コメント>
・ホラー好きの人にはたまらない不思議が溢れる長編ホラーで1度読み終わった後にすぐに読み返してしまうほど奥が深い内容のため、2024年の中では1番のホラー小説だと思います(男性・30代)
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46.『クリスマスリース』(文月聖二 (著) / つむぎ書房)
<コメント>
・クリスマスを題材にした少し不思議だけど面白く心温まる要素もあるものです。心が大人になった状態で読めばさらに心に染みるものがあって良いです。(男性・30代)
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47.『いつも駅からだった』(岩井圭也 (著) / 祥伝社)
<コメント>
・短編で読みやすく、一緒に謎解きをしているようで面白かった(女性・20代)
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48.『幾世の鈴 あきない世傳 金と銀』(髙田郁 (著) / 角川春樹事務所)
<コメント>
・苦難の中、明るさや真面目さを忘れず、賢明に生きる市井の人々が生き生きと描かれ、心が洗われます(女性・50代)
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49.『シャーロック・ホームズの凱旋』(森見登美彦 (著) / 中央公論新社)
<コメント>
・ 思ったよりファンタジーでシリアスな設定でした。ワトソン目線でワトソンの思いが伝わり、一緒にホームズに怒ったり心配したりしました。(女性・30代)
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50.『(霊媒の話より)題未定 安部公房初期短編集』(安部公房 (著) / 新潮社)
<コメント>
・著者の死後発見された原稿なので、現代とは色々言い回しが異なる時代を超えた新鮮さを味わえます(男性・40代)
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