トランプ劇場と超富裕層課税 増税か、減税か――税制が映し出すアメリカの真実 資産形成シリーズ

書籍内容
本書は、アメリカの税制と政治の最前線を、国際税理士の視点から読み解く一冊です。
年末贈与、信託、出国税、海外口座、暗号資産——制度を正しく理解すれば合法的に負担を抑えることができる一方、知らなければ思わぬペナルティや追徴課税に直面します。実際に、アメリカでは「書類の不備」だけで巨額の罰金が科されるケースも珍しくありません。
さらに、IRSの強力な追跡体制にも迫ります。脱税密告制度、パスポート失効、100兆円規模のタックスギャップ——国家はどこまで個人資産を把握しようとしているのでしょうか。
減税は誰に有利なのか。税制はなぜ政治に左右されるのか。
本書は、資産と国家の関係を読み解くための現実的な視点を提示します。
海外資産を持つ人、移住を考える人、そして経営者・資産家にとって——
「知らなかったでは済まされない」現実を理解するための一冊です。
目次
第1章 アメリカ超富裕層課税の「実像」
年末贈与・信託・婚前契約・寄付金控除……超富裕層の資産防衛を具体例で解説。イーロン・マスク氏の所得税がなぜ「ほぼゼロ」になる年があるのか。ビリオネアが急増した本当の背景とは。
第2章 市民権・社会・富裕層
「アメリカ人」であることの税務上の重さ。ローマ教皇への確定申告義務、プエルトリコの税制優遇、グリーンカードを「破棄したい人々」が増える理由、ドジャースとヒスパニック系コミュニティの溝。
第3章 トランプ劇場・政治が税制を変える
「One Big Beautiful Bill」の実態は看板倒れか。大型減税の恩恵は所得上位30%だけ? マスク氏の離反、ハーバード大との法廷闘争、1.78兆ドルの財政赤字、関税違憲判決——激動の政治劇を読み解く。
第4章 逃げる資産、追う国家
海外口座・暗号資産・出国税・パスポート失効——数百万円で国籍が買える時代に、資産家はどこへ向かうのか。日米の税務調査の時効の決定的な違い、副業確定申告の落とし穴まで解説。
第5章 IRSという「最強の追跡者」——超富裕層課税の最前線
書類忘れで理論上は懲役1360年分のペナルティ。脱税密告者制度の報奨金総額12億ドル。100兆円の「タックスギャップ」に挑むIRSの実態と、政府閉鎖・混乱の裏側を追う。




