物理化学〈熱力学編〉 (マンガでだいたいわかる化学シリーズ 1)

書籍内容
理解が難しいと思われがちの「熱力学」.本書は,「熱力学」の入り口の敷居を下げる役割を果たすために書かれました.
したがって,解説も,本来であればもっと詳しく厳密に書くべきところを,いろいろなものを削ぎ落とし思い切って簡単に記述しました.
そうすることで,少しでも「熱力学」の入り口で立ち止まることなく,前に進めるようにしました.
数式もできるだけ避け,より深い内容は分厚い教科書や専門書に譲るとして,まずは”だいたい”理解することをコンセプトとしてます.
マンガだけ読んでも一通りのことを学べるようになっています.すでに「熱力学」の森で道に迷ってしまった人や,
本格的に学ぼうとする前に全体像を把握しておきたい人,そして社会に出て学び直しが必要な人に最適です.
目次
1章 どうして熱力学を学ぶの?(1.1 物理化学とは?/1.2 物理化学の主要分野/1.3 熱力学の学び方)
2章 物理化学とは?(2.1 系と外界/ 2.2 化学でのエネルギー/2.3 自由エネルギーはどうして重要なのか)
3章 系と状態量(3.1 物質の状態/3.2 熱の移動/3.3 相転移)
4章 圧 力(4.1 マクロスケールでの気圧/4.2 ミクロスケールでの圧力/ 4.3 圧力(気体の分子運動論))
5章 理想気体(5.1 理想気体/ 5.2 基本定数/5.3 分 圧)
6章 実在気体(6.1 実在気体/ 6.2 圧縮率因子/ 6.3 対応状態の法則(対応状態の原理)/ 6.4 ボイル温度)
7章 気体のする仕事と準静的過程( 7.1 仕事(高校物理の復習)/7.2 気体のする仕事/7.3 可逆過程と不可逆過程)
8章 熱とは? (8.1 熱とは?/8.2 熱力学第0法則 /8.3 マックスウェルの悪魔 /8.4 比熱と熱容量)
9章 熱力学第1法則(9.1 内部エネルギー/9.2 状態量(状態関数)/ 9.3 定容変化/9.4 定圧変化)
10章 エンタルピー(10.1 エンタルピー/10.2 標準生成エンタルピー/10.3 ヘスの法則/ 10.4 エンタルピーの温度変化)
11章 カルノーサイクル(11.1 カルノーサイクル /11.2 逆カルノーサイクル /11.3 オットーサイクル/11.4 ジュール・トムソン効果)
12章 エントロピーと熱力学第2法則(12.1 熱力学第2法則/12.2 エントロピーとは何か/12.3 熱力学第3法則)
13章 自由エネルギーと化学平衡 (13.1 化学平衡とは/13.2 ギブズ自由エネルギーと平衡定数/13.3 活量とフガシティー)
14章 溶 液 (14.1 理想溶液/14.2 気体の溶解/14.3 溶液の束一的性質 )
15章 電気化学 (15.1 電 池/15.2 リチウムイオン電池/15.3 ネルンストの式)
16章 反応速度 (16.1 マックスウェル・ボルツマン分布/16.2 反応速度定数とアレニウスの式/16.3 活性化エネルギーと自由エネルギー )
17章 毎日、接する熱力学 (17.1 湿度/17.2 フェーン現象 )