デザイナー進化論 Forward Deployed Designer

井上 一貴[著]

2026.08.03

1078円(税込)

幻冬舎

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書籍内容

デザイナーの役割は、作業者から課題解決者へ――

AIを武器に、新たな価値を生み出す
「Forward Deployed Designer(FDD)」という働き方


AIの進化は、デザイナーの働き方に大きな転換を迫っています。画像生成、文章作成、UIデザイン、コーディングなど、これまで人が担ってきた業務の一部をAIが短時間でこなせるようになった今、「デザイナーの仕事は奪われるのではないか」と不安を抱くクリエイターも少なくありません。
そうした不安が広がる一方で、この変化は、デザイナーの役割を見つめ直す機会にもなっています。これからの時代に問われるのは、デザイナーという職業がなくなるかどうかではなく、AIを活用しながら、デザイナーがどのような価値を発揮できるのかということです。

著者はこれまで、デザイナーとして制作に携わるだけでなく、ディレクターやプロジェクトマネージャーとして、数多くのプロジェクトを推進してきました。現在はデザインコンサルティングファームを率い、要件定義、マーケティング、プロジェクト推進、事業課題の整理まで、デザインの前後にある実務にも深く関わっています。
そのなかで著者が実感してきたのは、成果物の完成度を高めるだけでは、顧客の課題を本当の意味で解決できない場面があるということです。必要なのは、依頼の背景にある課題を見つけ、本質を見極め、関係者を巻き込みながら解決策を形にし、実装・定着まで伴走する力です。著者は、こうした新しいデザイナーのあり方を「Forward Deployed Designer(FDD)」と提唱します。

本書では、FDDとして働くために必要な考え方と実践方法を、具体例とともに紹介。AIを活用するための基本から、質の高い成果物につなげるデータの整え方、適切な答えを引き出すプロンプト設計、本質的な課題を見つける問いの立て方まで、現場で活かせるノウハウを取り上げます。さらに、マーケティング、ブランディング、プロダクト開発などの専門領域を横断しながら、何を見て、どう動くべきかを実践的に掘り下げていきます。

UI/UXデザイナー、Webデザイナー、グラフィックデザイナー、Webディレクターなど、AI時代に自分の役割を広げたいデザイナーやクリエイターに向けた一冊です。また、デザインを事業成長や課題解決に活かしたいマーケター、プロダクトマネージャー、事業企画担当者にとっても、デザイナーとの協働のあり方を考えるヒントになります。

AIを単なる効率化ツールで終わらせず、デザイナーの可能性を広げる武器として使いこなす。変化の時代に、制作の先にある価値を生み出し続けるための考え方を示す一冊となっています。

目次

はじめに

[第1章]
デザイナーの「仕事」とはなんなのか?

AI登場による「デザイナー不要論」を語る前に
デザイナーは何をする人なのか?
本来あるべき姿は問題解決のための「デザイン」
下請けから抜け出し、上流工程に関わるために
唯一無二のデザイナーが持つ視点とは
デザイナーの仕事は、これまでも変化し続けてきた

[第2章]
AIとはいったい、ナニモノなのか?

AIは、どのような仕組みなのか?
AIは言語化(数値化)したタスクを高精度で実現できる
AIは、要件が曖昧でも概算案をすぐに提示できる
AIはリサーチやラフ案にも活用できる
AIは、サイトの世界観を損なわない画像も生成できる
会議の議事録を使って、ビジネス思考力を鍛えられる
AIは思考の偏りをフラットに整えてくれる
AIには、先回りした対応ができない
AIには、人のマネジメントと育成ができない
AIの進化のスピードに振り回されないために

[第3章]
AIに任せるべきこと、人間がすべきこと

AIは、言葉の奥にある意図を汲み取れない
AIは場の空気や関係性を読めない
AIは倫理的判断ができない
AIには気づく力はない
人間はAIが与える選択肢に対して判断(責任)が大切になってくる

[第4章]
AIを制するFDDが世界を制する

AIの積極的な活用と人間力の理解が、まず大前提に
AIが進化しても、手間を最小限にして品質を保てる「正本データ」
プロンプト力が成果を左右する
クライアントへの提案は、「共感」がカギ
AI×問いを立てる力、この掛け合わせで唯一無二の存在を目指す
3つの思考法が、プロンプトを底上げする
AIエージェントで、人材育成の仕組みを変える
デザイナーからFDDへ役割を広げる
FDDはデザイナーの進化系なのか

[第5章]
2030年のデザイナー像――
体験をデザインする人、意味をつくる人

デザイナーが本来の役割を担える組織をつくる
成果と報酬が直結している評価制度
受託だけではやっていけなくなる時代に
進化するAIに振り回されないことが重要である
伴走型支援が、受託の価値を再定義する
あらゆる産業の基盤にあるからこそ、変化の最前線に立つ
消滅ではなく二極化が始まる
唯一無二の存在「FDD」になればチャンスが広がる時代へ

おわりに

著者:井上 一貴

井上一貴(いのうえかつき)
1987年7月15日生まれ、福島県西白河郡矢吹町出身。
「パソコンを学べば食いっぱぐれない」と親の勧めで、県立テクノアカデミー郡山(情報制御システム科)に入学。同校中退後、WEB制作会社などで経験を積む。
2011年3月11日の東日本大震災を機に東京に進出。2017年から株式会社フォーシィで取締役に就任。デジタルコンテンツ領域において、媒体を問わずPdM、UXデザイン、情報設計、コンサルティング、ディレクション、リサーチを担当。2022年に、株式会社バイネーム設立。代表取締役として、戦略設計から実装までを一貫して対応。PdM、UXデザイン、情報設計、ディレクション、AI導入・活用支援を中心に展開。

ネット書店

  • https://amzn.to/3f3Yc6Z

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