[PR]
『マンガでよくわかる資産運用1年生』著者・杉原杏璃インタビュー|子育て中でも知識ゼロでも叶う、お金を育てる5つの方法
グラビアタレントとして活動しながら23歳の時に始めた株式投資で資産を築き、見事「億り人」の仲間入りを果たした杉原杏璃さん。そのユニークな経歴や投資初心者でも分かりやすい手法で、今もっとも旬な投資タレントとして注目を浴びています。 今回は、知識も資金も時間もない子育て中の女性を主人公にした新刊『マンガでよくわかる 資産運用1年生』についてお話を伺いました。
まずは叶えたい夢を考えるところから
――最初に『マンガでよくわかる資産運用1年生』の刊行のきっかけなどをお聞かせください。こちらは前著『マンガでよくわかる株1年生』の続編にあたるものですね?
そうですね、前著は株のみにフォーカスしましたが、今回は他にも私がやっている資産運用の中から、知識ゼロからでも始められるジャンルをご紹介しています。この本が自分にはどの投資方法に合うのかを考えるきっかけになればうれしいです。
――マンガの主人公はどこにでもいる普通の女性で、多くの方に共感できるストーリーだと思いました。
主人公は読者の方が身近に感じられるような設定で考えました。お金に働いてもらって夢を叶えよう、というストーリーなので、皆さんにもまずは叶えたい夢を決めるところから始めていただきたいですね。お金を貯めることが最終的なゴールではありませんから。
――そうなんですね!
はい。お金を何に使うかを明確にして、何年後にどのくらい貯まっていればいいのかを想定した上で取れるリスクを考えるといいと思います。ですからまずは何に使うのか目的を決めるところからです。
――杉原さんはマンガでも描かれているように一般の方からご相談を受けることも多いと思います。資産運用未経験の方にはどのような声が多いでしょうか?
知識がないのにやっていいのかな、という声は多いですね。それと貯金とは違って減ってしまう可能性もあるので、そこで足踏みされる方がほとんどです。「資産運用」と聞くとハードルが高いと感じる方が多いですが、一種の習い事だと思うのもひとつ。例えばピアノを習うにしてもお月謝を払ったからといっていきなり上達するものじゃないはず。資産運用も同じで、なくなってもお月謝だと思えばいいのではないでしょうか。最初から「儲かりたい、減ったら困る」と考えていたら、やっぱりためらいますよね。
杉原杏璃おすすめのお金を増やす5つの方法
――『マンガでよくわかる 資産運用1年生』では、5つに分けてお金を増やす方法をご紹介しています。マンガの中では子育てで時間のない主人公にまず「投資信託」をおすすめしていますね。
はい。子育てや仕事をしている方でも一番始めやすいのが投資信託です。自分で銘柄を選別したり企業の業績やチャートをチェックしなくても、買ってほったらかしにできるのが投資信託の魅力です。ただ10年20年と長く運用して利益を出すものなので、逆にすぐにお金を貯めて何かに使いたいのであれば「株式投資」で運用する方がいいと思います。
――投資信託もさまざまな種類があるようですが、年代によって選び方も変わってくるのでしょうか?
若い世代の方はちょっとリスクを取って、例えばこれから先も成長が期待できるインド関連の商品に投資しつつ安定性の高いオールカントリー(全世界の株式に分散投資できる投資信託)もいいかもしれません。この先40年50年と積み立てていける強みを生かして1日でも早く始めてほしいですね。
――高齢の方には投資信託は向いていないのでしょうか?
そんなこともないんですよ。運用しながら年金のように定期的に分配金を受け取れる商品もあって、これは60代や70代くらいの方にもおすすめです。今はネットで検索すれば色々な情報が得られますので、年代だけではなくどんな商品が自分に向いているのか探してみてください。
――株式投資については前著『マンガでよくわかる 株1年生』でも詳しく書かれていましたが、今回のポイントを教えてください。
今年から始まった新NISA制度を踏まえた内容になっている点がひとつのポイントです。それと本著では私が保有していたり、注目している高配当銘柄や連続増配銘柄などもご紹介しています。株式投資についてより深く知りたい方は『マンガでよくわかる 株1年生』も併せて読んでいただけるといいかもしれません。
――次に「不動産投資」ですが、これはどのような人におすすめの運用方法でしょうか?投資信託や株とは少し違うような感じもしますが。
そうですね。証券会社で買えないという点では、投資信託や株とは少し違うかもしれません。不動産投資は不動産を買うだけのまとまった資産をお持ちの方や、ローンを組むことができる会社員の方におすすめの投資方法です。仕事が忙しくて株式投資をやる時間がない、という理由で不動産投資を始める会社員の方も多いんですよ。
――4つ目が「副業」ですが、これも資産運用の一種なんですね。
お金と同じように自分が持っている「技術」も資産の一つです。以前に取った資格や何かスキルを持っている方は強いと思います。今はネット上のスキルマーケットもありますので、家に居ながらでも子育てしながらでもお金を稼ぐことができる時代です。せっかく持っている資産を眠らせておくのが一番もったいないですよね。
――5つ目は新NISAの話題です。新NISAに変わって資産運用ブームはさらに加速したように感じますか?
加速したと思います。NISAは決められた金額内であれば投資で得た利益が非課税になる制度なので、使わない手はないですよね。
新NISAに変わってからは、非課税で投資できる金額が大幅に増え、保有期間も無期限になりました。ブームが加速したのは、もしかしたら期間が無制限になった点が大きかったのかもしれません。というのも、旧NISA枠で株を買う場合は5年以内に売却しないと利益が非課税になりませんでした。
でも5年という限られた期間で成長して売却までできる株を見つけるのは、なかなか技術がいることです。その点新NISAなら、成長投資枠で買った株を何十年先に売却しても、そこで得た利益は非課税になります。
――旧NISAに比べてそこまで投資に知識がない方でも始めやすくなったということですね。でも本当に分からなくても大丈夫でしょうか?
私はどんなことでも「習うより慣れろ」だと思っています。この本が投資を始めるきっかけになれば嬉しいですが、全てのノウハウが書かれているわけではありません。私自身がそうだったように、やっぱり実際に市場に入ってみないと分からないこともたくさんあります。ピアノの楽譜をどれだけ暗記したとしても実際にピアノに触れて練習しなければ上達しないのと同じですよね。
欲張らず、身の丈に合ったお金の範囲で
――資産運用を始める際の心構えがあれば教えてもらえますか?
まずは自分が許容できるリスクを決めておくことです。例えば10万円を運用するとして、このお金がどこまで減ってしまったら自分は耐えられないのかと考えてみてください。その金額を下回ったら損切り(それ以上損失が大きくならないように売却すること)するとか、一旦休憩をするとか、自分の中でルールを決めておくといいと思います。
逆に利益が出そうな場合でも、例えば何%上がったら売ろうとか、この銘柄は今後の伸びは期待できるけど倍になったら一旦は利確するとか最初から決めておくことが大切です。
やはり絶対に欲張らないことですね。この株はもっと値上がりそうだからと信用買い(証券会社から資金を借りて株を購入すること)をしてしまうとか。欲張らず、身の丈に合った余剰資金で始めることが大切だと思います。
――失敗が怖くて二の足を踏んでいる方も多いと思いますが、杉原さんにも失敗はあったのでしょうか?
もちろん。でも実は、本当に最初の頃は何が失敗なのかもよく分かっていなかったし、怖さも感じていませんでした。それまでもいくつか失敗はありましたが、株を始めて3年後にリーマンショックを経験しました。そこで全ての株価が半分くらいになってしまって、これではダメだなと気づいたんです。そこから企業の業績やチャートを調べたり、ニュースをよく見るようになりました。やっぱり自分の資産が減るということを身をもって経験しないと、自分事として学ぶことができないんですよね。
――そう考えると失敗も経験としてあった方がいいのでしょうか?
絶対そう思います。失敗して大きなダメージを受けないと自分を振り返ることってなかなかないので。私自身、要所要所でいい経験をさせてもらっていると感じています。
――でも失敗をきっかけに投資をやめてしまう人もいますよね?
それが一番良くないんです。一番最悪の時に売って市場から退場してしまうわけですから、株がすごく嫌いになってしまう。そんな終わらせ方は残念ですよね。だからこそなくなっても耐えられる余剰資金でやってほしいのです。
それに本来は下落相場の時こそチャンスなんです。いずれまた上がるだろうし、「谷深ければ山高し」この下げがあることで得られる利益があるので、そうやってプラスに考えられるようなマインドを作るのも大切ですね。
好きなこと、得意なこと、身近なことからスタート
――杉原さんが資産運用をする上で大切にしているのはどういったことですか?
中には投資をギャンブルのように感じていて、楽して稼げるイメージをお持ちの方もいるかもしれません。でも決してそうではなく、日々勉強や企業研究をするなどの努力も必要になります。そのためにも私は自分が得意なことや好きな分野に投資をするようにしています。
例えば私はゲームが好きなので、自分でプレイするのはもちろん、気になるメーカーの新作をチェックしたり、ダウンロード数でどのくらい人気なのかを調べたり。好きな分野であればメーカーの業績を見たり情報を集めるのも苦にならないですから。自分の好きなこと、得意なこと、身近なことで始めれば自分事として勉強できますし、それでお金が増えたら絶対に楽しいですよね。
――ありがとうございます!最後に資産運用を始めようか迷っている方へメッセージをいただけますでしょうか?
本当にシンプルになりますが、まずはチャレンジしてみること。今は100円、1000円くらいでも投資を始められる時代なので、まずは「投資ってこういうものなんだ」という経験をしてほしいと思います。そこからご自身の性格やライフスタイルに合わせて、楽しみながら続けられる方法を見つけていってほしいですね。自分には向いてないと思えばすぐにやめればいいのですから。