楽しみを諦めない! 腎臓病・透析ポジティブ生活 

内村英輝[著]

2025.01.24

990円(税込)

幻冬舎

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書籍内容

透析治療は日々進化している!

「これで終わり」と諦めず、ポジティブに生きていこう!

一般的に人工透析と聞くと、厳しい食事制限や時間的な制約を連想して、「これまでの生活が一変してしまう」という不安を抱く人は少なくないでしょう。
確かに、週に3回、1回約4時間をかけて行われる透析治療は一度始めると生涯続ける必要があり、身体的・時間的負担は避けては通れないものです。

しかし著者によると透析治療は日々進歩を続けており、適切な治療と生活習慣の改善によって健康な状態にかなり近い生活を送れるようになっているため、人工透析を始めるからといって必要以上に悲観的になる必要はないといいます。

長年にわたり生活習慣病の専門医として透析患者と向き合ってきた著者は、透析治療に関する研究が近年大きく進展し、人工透析が患者の身体や生活に与える負担は大幅に軽減されていると述べています。
食事制限は一律の厳しい基準から患者それぞれの状態に合わせた管理へと変わり栄養バランスに注意すれば好きなものを食べることができるようになりました。
また、クリームタイプの麻酔薬が登場したことにより穿刺時の痛みも大きく緩和されているといいます。

こうした医療技術の進歩によって、かつて「苦しくつらいもの」とされていた人工透析はそのあり方が大きく変わっており、著者は「むしろ自身の健康を見つめ直す良い機会と、ポジティブにとらえてほしい」と訴えています。

本書では、透析治療の基本的な仕組みから、治療と日常生活を両立させるための具体的な方法を著者の豊富な臨床経験を基に解説しています。
透析治療が必要になるかもしれない人やその家族はもちろん、すでに透析治療を始めている人にもおすすめの一冊です。

著者:内村英輝

1970年鹿児島市生まれ。幼少期から在宅診療を行う開業医の父の姿を見て育ち、自然と医師への道を志す。地元のラ・サール中学校・高等学校を経て、1997年に慶應義塾大学医学部を卒業。
その後、同大学の腎臓内分泌代謝内科学教室に入局し、進行性腎炎の研究(猿田享男教授)で2006年に医学博士号を取得。平塚市民病院内科医長を経て、菊名記念クリニック(透析専門)で院長を務めたのち、2019年に内村内科・腎クリニックを横浜の日吉に開設。腎臓病、高血圧、糖尿病、内分泌疾患をはじめとした生活習慣病の全般、および人工透析の治療を特に専門としている。日本内科学会認定総合内科専門医、日本腎臓学会認定専門医、医学博士。
医師になってから激務の毎日に疑問を抱き、ラテン文化に目醒める。ことイタリア文化に傾倒。専門の腎臓病は、ミラノの医学校で手にした教科書を原文で読みこなす。

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