著者インタビュー
-『白内障治療Q&A』を出版されたきっかけはどのようなものでしたか?
私は2018年にも『スゴい白内障手術』という本を出版させていただいてから、私のクリニックには本を読み、「ぜひ、先生に手術をしていただきたくて」と訪ねてくださる患者さんが大勢いらっしゃいます。
今回、また出版の機会をいただいたとき、「もっと患者さんが知りたいことを端的に知ることのできる本にしたいという想いから、Q&Aという形式の書籍となりました。
-実際に患者さんからの白内障治療についての質問は多いのでしょうか?
そうですね、ものすごく多いです。私は定期的に開催されている「白内障治療Q&A」の出版記念セミナーでも講師として患者さんにお話しすることも多いのですが、その際も7~8割の方からご質問をいただきます。
それだけ、白内障という名前は知られているにもかかわらず、症状や治療についてはそれほど知られていないということでしょう。
私も質問されることは嬉しいです。それだけ、患者さんも白内障手術について真剣に悩まれていることがわかりますから。また、ある意味、白内障手術との居地が近すぎる私には思いもよらないようなご質問をいただくこともあるので、より一層患者さんの気持ちに寄り添えるようになりましたね。
-白内障手術に対するセミナーは以前から本書「白内障治療Q&A」を出版される以前から開催されていたのですか?
そうですね、ちょうど2冊目にあたる「スゴい白内障手術」を出版した2018年秋頃から開催するようになりました。
ここ数年でも白内障手術、治療は進化しています。多焦点眼内レンズの種類が豊富になり、レーザーで自由自在に切開創を作れるようになった今、白内障の手術で近視・老視・乱視・遠視など、患者さんが抱いていた目の悩みを解消できるようになりました。
そういった日々進化する白内障手術や治療についてセミナーで多くの方々に知っていただきたいと思っています。
-このご著書に込められた想いなど伺ってもよろしいですか?
白内障手術セミナーは、おかげさまで毎回多くの方にご参加いただいているのですが、そのなかでも特に盛り上がるのがセミナーの後半に設けた「質問タイム」です。毎回多くの方にご質問いただいております。それを今回「白内障治療Q&A」という本にまとめました。
セミナーでは、専門性の高いご質問を患者さんからいただくこともあり、患者さんの「自分にとって白内障の手術は一生に一回の大きなイベントだ。だからこそ最高の治療を受けたい」という思いを強く感じます。それは、私がそれだけの責任を負っているということを強く自覚し、そのための努力を続けていかなければと思うのです。この本は、そういった患者さんそれぞれの想いにも応えた本となっております。
これからも眼科医として、より多くの方々に喜んでいただけるよう一層精進いたします。
年間1500件の白内障手術を手掛けるスゴ腕ドクター佐藤香院長の白内障治療Q&A
書籍情報
症状から手術、多焦点眼内レンズまで
白内障に関する不安や疑問を人気眼科女医が分かりやすく解説
白内障は、70代の罹患率が80%と加齢に伴って誰もが発症する病気で、完治には手術を必要とします。
近年、治療技術は目覚ましい進化を遂げていますが、目に関わる手術ということもあり、不安を抱く人も多いようです。
また、すべての病院やクリニックが最先端の技術を取り入れているとは言い難く、
間違った情報に惑わされてしまう患者さんも少なくありません。
そんな患者さんに向けて、本書では白内障治療や手術について正しい知識を持ってもらうべく、
患者さんから寄せられる不安や疑問をQ&A形式でやさしく解説しています。
著者である佐藤香氏は、自らのクリニックで年間1500件以上の手術を手掛ける白内障治療のスペシャリスト。
経験豊富な医師ならではの視点が満載で、白内障治療の前にぜひ読んでおきたい一冊です。