120年余の老舗を、守るために 変える。
世界遺産・宮島で創業120年余。
六代目が挑んだのは、
老舗をそのまま守ることではなく、
未来へ残すために変えることだった。
六代目が挑んだ、
「家業から企業へ」の変革。
世界遺産・宮島で生まれ育った武内智弘氏。
2007年、家業である老舗旅館「錦水館」へ入社した武内氏を待っていたのは、完成された老舗ではありませんでした。
- 古い慣習。
- 組織の壁。
- 父との経営観の違い。
- そして、
震災やコロナ禍といった経営危機。
本書では、六代目として錦水館を継いだ武内氏が、さまざまな壁に向き合いながら、何を守り、何を変えてきたのか。その歩みを描いています。
創業 120 年余。
それでも、
変わらなければ
ならなかった。
長い歴史を持つ錦水館。
その一方で、武内氏が家業へ戻った当時、
会社には昔ながらの仕組みや働き方が
残っていました。
- 一
昔ながらの
旅館経営 - 二
部門ごとの
縦割り組織 - 三
デジタル化の
遅れ - 四
後継者と
現場との距離
一世紀以上続いてきたものを
変えることは、簡単ではありません。
老舗を継ぐとは、
これまでと同じことを
続けることなのか。
六代目を待っていた、
3つの壁。
家業に戻れば、すぐに経営者になれる。
そんな単純な話ではありませんでした。
-
01
“社長の息子”という壁
入社時から「常務」という肩書きを
持っていた武内氏。
しかし、その立場がかえって現場との距離を生みました。 -
02
父との衝突
強いリーダーシップで会社を
引っ張ってきた五代目の父。
変えたい六代目との間には、経営に対する考え方の違いがありました。 -
03
度重なる経営危機
東日本大震災。
そして、六代目社長就任から
わずか半年後に訪れたコロナ禍。幾度もの危機が、錦水館を襲います。
それでも、
会社を止めるわけには
いかなかった。
「家業」から 「企業」へ。 錦水館は、何を変えたのか。
武内氏が進めた改革は、
ひとつではありません。
-
集客
旅行代理店中心の集客から、
Webへ。
自分たちの言葉で、お客様へ直接魅力を
届ける
仕組みへ。 -
組織
トップの判断で動く組織から、
自ら考えて動く組織へ。
経営計画や評価制度を整え、一人ひとりが会社の方向性を共有できる組織へ。
-
働き方
縦割りから、
部門を越えて支え合う
体制へ。旅館特有の部門間の壁を見直し、チームとして動ける環境を整えていきました。
-
DX
効率化だけではなく、
人にしかできない
仕事へ。デジタルに任せられる仕事はデジタルへ。
そこで生まれた時間を、お客様と向き合う時間へ変えていきます。
では、長年続いてきた組織を、
実際にどう変えていったのか。
その具体的な試行錯誤は、
本書で詳しく描かれています。
改革は、
数字にも表れ始めた。
改革は、一度で成果が出たわけでは
ありません。
- 日々の小さな改善。
- 制度づくり。
- スタッフとの対話。
離職率は、約24%から
10%台へ。
その積み重ねが、
少しずつ会社の変化として
表れていきました。
DX認定
利益は、社長就任当時の約3倍へ。
口コミ評価は、4.4から4.8へ。
しかし、
数字を伸ばすことだけが、
改革の目的
だったのでしょうか。
変えるもの。
変えてはいけないもの。
老舗として、
本当に残すべき
ものは何か。
- Web集客。
- 組織改革。
- 働き方の見直し。
- 客室改装。
- DX。
錦水館は、多くのものを変えてきました。
けれど、
120年余続いてきた旅館だからこそ、
変えてはいけないものもあります。
武内氏は、その境界を
どのように考えたのでしょうか。
その答えと、
そこに至るまでの試行錯誤は、
本書で。
老舗旅館の物語から、
これからの経営を考える。
事業承継|物語では 父との衝突
先代とどう向き合い、
自分の経営をつくるか。
組織改革|物語では 自ら考えて動く組織へ
命令型から、 一人ひとりが考えて動く
組織へ。
危機対応|物語では 度重なる経営危機
逆境のなかで、 何を
守り、 どこへ
投資するのか。

DX|物語では 人にしかできない仕事へ
効率化だけを目的にしない、
サービス業のDX。
人・組織づくり|物語では 離職率は10%台へ
人が力を発揮できる
会社を、
どうつくるのか。

地方観光・宿泊業|物語では 世界遺産・宮島で120年余
地域に根ざしながら、
どう成長し続けるのか。


その答えは、本書に。
Amazonで書籍を見る著者 武内智弘氏が語る、
本書に込めた思い
出版のきっかけから、これまでの経営を振り返って感じたこと、
本書で伝えたいことまで、武内智弘氏に伺いました。
Q1なぜ、ご自身の経験を一冊の本として残そうと
思われたのでしょうか?
これから宿泊・観光業に興味を持つ学生の方や、私と同じように宿を継ぐ立場にある後継者の方に、自分が経験してきたことが何かの役に立つのではないかと思ったことがきっかけです。ご縁にも恵まれ、これまでの経験を一冊の本として残そうと思いました。
Q2今回、これまでの歩みを振り返る中で、改めて気づいたことや
感じたことはありましたか?
改めて、宿の運営はお客様、スタッフ、家族の大きな支えがあってこそ成り立っているのだと実感しました。今、自分が経営を続けられていることへの「感謝」の気持ちと、本当にありがたいことだという思いを強く感じています。
本書で振り返るとさまざまなピンチがありましたが、その一つひとつの経験が、経営者としての自分の土台をつくってくれたのだと思います。
Q3本書の中で、特に読んでほしいエピソードや印象に残っている
出来事はありますか?
先代である父との葛藤や、どのように家業を継いでいったのかというリアルなエピソードは、ぜひ読んでいただきたいです。振り返る中で、「なぜ父はあのとき、あの決断をしたのか」「先代は何を大切に経営してきたのか」を改めて知ることができました。
また、コロナ禍の中で取り組んだ経営改善も、特に印象に残っている出来事です。
Q4これまでの経験を通して、「経営」に対する考え方はどのように
変わってきましたか?
社長の仕事は「決定」と「チェック」である、ということを実感するようになりました。「良い会社、悪い会社があるのではなく、良い社長、悪い社長しかいない」という認識を持つようになったことで、景気や人のせいにする他責思考ではなく、自責思考で決断することが大切だと気づきました。
一方で、経営は一人ではできません。支えてくれる幹部やスタッフと協力し、一丸となって宿を経営していく方針へと変わっていきました。
Q5「変わり続けることが、伝統を受け継ぐこと」という考えに至った
背景を教えてください。
世界情勢や世の中は、ものすごいスピードで変化しています。経営のやり方も時代の変化に合わせていかなければ、宿はお客様から選ばれなくなってしまうと考えています。
ただし、やり方は変えても、先代から受け継いできた「宮島を愛すること」や「宿の仕事を通じて、関わる人々を豊かにすること」という想いは変えない。その想いを持って経営を続けることこそが、伝統を受け継ぎ、守ることだと思っています。
Q6この本は、特にどのような方に読んでいただきたいですか?
宿泊・観光業に興味を持つ学生の方や、宿を継ぐ立場にある後継者の方、そして地方で宿泊・観光に関わるビジネスを営んでいる経営者の方に、ぜひ読んでいただきたいです。
Q7これから本を手に取る方へ、メッセージをお願いいたします。
私は、いわゆる後継者として先代から経営を受け継ぎました。経営者としてはまだ8年目ですが、コロナ禍をはじめ、さまざまな経験の中で悪戦苦闘しながら経営改善に取り組んできました。
本書に綴った、継ぐ側としての覚悟や経験が、誰かが一歩を踏み出すきっかけになればうれしいです。そして、この本を通じて、魅力ある宿泊・観光業について、より多くの方に知っていただければと思っています。
10分でわかる『世界遺産で、宿を継ぐ』
本書の主要なテーマやエピソードを、約10分の動画で分かりやすく
ご紹介します。
六代目がどのような壁に向き合い、
何を変えてきたのか。
まずは動画から、本書の世界に触れてみてください。
こんな方に読んでほしい
一冊です。
- 地方の観光・宿泊業を経営している方
- 家業や会社の事業承継を控えている方
- 組織改革や人材定着に悩んでいる方
- サービス業のDXを考えている方
- 「人」を強みにした会社づくりに
関心のある方 - 地方や観光業で働くことに興味がある方
- 世界遺産・宮島や錦水館に関心のある方
世界遺産で、宿を継ぐ
家業を企業に変えた
老舗旅館「錦水館」の改革
世界遺産・宮島で創業120年余。
“社長の息子”という壁、父との衝突、組織改革、震災、コロナ禍。
幾度もの困難に向き合いながら、六代目は老舗旅館を「家業」から
「企業」へと変えてきました。
何を壊し、何を残し、何を変えたのか。
変わり続ける老舗旅館の20年を描いた一冊。
- 価格
- 定価1,760円
(本体1,600円+税10%) - 発売日
- 2026年11月4日(水)
- 出版社
- 幻冬舎メディアコンサルティング
(発行)/幻冬舎(発売) - ISBN
- 978-4-344-69645-7
百年宿 錦水館
世界遺産・嚴島神社を擁する宮島で、
創業120年余。
長い歴史を受け継ぎながら、錦水館は
時代に合わせて変化を続けています。
大切にしているのは、
「お客様の思い出づくりのお手伝い」。
伝統を守るために変わり続ける。
本書の舞台となった錦水館について、
さらに詳しくご覧いただけます。