
若くても起こりうる
突然死を招く脳
つい最近までは元気だったのに……
そんな人が突然死に至るケースは少なくありません。
いつもと同じ一日を送るはずだったのに、
急に倒れてそのまま帰らぬ人になってしまう……
突然死は家族や周囲の人にとって、
その後の人生に大きな心の傷を残すほどの悲しみを与えてしまうのです。
※突然死とは健康に見える人が、交通事故などの外因以外で急速に死に至ること
ご存じですか?
誰がいつ突然死に襲われてもおかしくありません


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「脳疾患」と「心疾患」が過半数
中でも脳疾患で救急搬送されて
処置の甲斐なく亡くなってしまう事例が多数
「脳疾患」とは?
脳梗塞脳内出血くも膜下出血
「脳疾患」は進行度合いが分かりづらく気づかぬうちに悪化し、
突然死のリスクが高く、
命を取り留めても後遺症や植物状態に陥ることも…。
脳疾患による突然死を防ぐには
脳の異常を発見できる「脳ドック」が有効
「脳ドック」とは?
複雑に入り組んだ脳血管にひそむ詰まりや、
瘤などの異常をミリ単位で発見することで、
脳疾患による突然死のリスクを下げることができる検査システム
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被ばくゼロ、造影剤不要
MRIやMRA検査、頸動脈エコー検査、心電図、血液検査などを組み合わせて行う
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脳動脈を「見える化」
脳腫瘍や脳卒中、脳動脈瘤、動脈硬化など脳疾患の有無や状態を確認できる
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脳の異常を早期発見
最新鋭の撮像技術によってクリアに映し出され、脳疾患の有無や発症のリスクを的確に診断
そこで重篤な疾患が早期発見できれば、患者は医師と相談し、
リスクが高ければ手術で処置し、
低ければ経過観察するなどの対策をとることができます。
つまり
脳ドックを受けさえすれば、
突然死は回避できる!

60歳の初脳ドックで脳動脈瘤発見!
脳ドックで命が救われ80歳女性
看護助手として私の病院での勤続年数が45年を超えるベテランスタッフですが、なかなか脳ドックを受けてくれませんでした。しかし60歳の節目で受けてもらったところ、短期間で大きく性質の悪い脳動脈瘤が見つかったのです。幸いにも未破裂脳動脈瘤の処置技術が大きな進歩をみせた2000年代初めのことだったので、Nさんも最新鋭の治療を受けることができ、無事成功しました。20年経った今、80歳を迎えたNさんですが今も私の病院でたいへん元気に働いています。
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若くても起こりうる
突然死を招く脳
目次
第1章 | 総死亡数の2割を占める ひとごとではない突然死 |
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第2章 | 脳疾患による突然死は予防できる? 脳が死を招くメカニズム |
第3章 | 突然死の芽を早期に摘み取る 脳ドックが見つける脳疾患の予兆 |
第4章 | 血圧コントロール、血糖値制限、適度な運動…… 突然死を防ぐために今すぐ見直すべき生活習慣 |
第5章 | 早期発見と予防で不安をなくす 突然死を防いで迎える明るい未来 |
著者コメント
本書では、突然死の原因となるおもな脳疾患の特徴やメカニズムをひもときつつ、それらの早期発見・予防策としての脳ドックの有効性について、検査内容や最新鋭の技術の紹介も交えながら解説しています。検査の詳細や、その結果何が分かるのかといった疑問を解消するために分かりやすくまとめています。さらに、脳疾患のリスクを下げる食事や運動などの生活習慣のアドバイスなど、すぐ取り組める実用的な対策を盛り込みました。
備えあれば憂いなし。脳疾患で命を落としたくない、後遺症を負いたくないと考える一人でも多くの人にとって、脳ドックを身近に感じてもらうことができる一冊となれば、この上ない喜びです。
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玉谷青史SEIJI TAMAYA
1945年生まれ。北海道出身。1976年、慶應義塾大学大学院修了後、東海大学医学部付属病院に勤務。呼吸器科に7年、救命救急科に2年勤めながら、2年間ニューヨーク州立大学バッファロー校に留学し潜水医学の研究に従事する。1988年、医療法人社団玉栄会東京天使病院理事長に就任。精神科病院から総合病院とする。1993年、病院移転とともに脳ドックを開始。
医療法人社団
玉栄会東京天使病院
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住所
〒193-0811 東京都八王子市上壱分方町50-1 電話
代表番号 : 042-651-5331
FAX : 042-651-9160診察科目
内科(循環器科、呼吸器科、消化器科)
リハビリテーション科、脳神経外科、
整形外科、歯科E-mail
info@angelcourt.or.jp
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著者玉谷青史
出版社幻冬舎
発売2024年12月24日
定価990円(税込)